この記事では、
- ●ハンガリーで有名なモノ、温泉、ブダペストのキラーイ温泉での我が貞操を守る戦い
について書いています。
冒頭の写真はハンガリーの首都ブダペストのセーチェニ温泉(Széchenyi Medicinal Bath)。ヨーロッパ最大級の温泉施設だ。
上から見るとその規模のヤバさがよく分かる。いやいやデカ過ぎでしょう。もはや温泉というよりも城っていうか……
なおこのセーチェニ温泉は私はまだ訪れていない。行ってみたかったが時間が足りなかった。残念! なので写真も素材サイトの物を使わせてもらっている。
私が訪れた温泉についてはもう少し下で……
ハンガリーで有名なものは? 日本との関係は良好
ハンガリーは中欧(中央ヨーロッパ)の共和制国家。
オーストリア、スロベニア、スロバキア、ウクライナ、ルーマニア、セルビア、クロアチアという国々に囲まれた内陸国だ。
どれだけ囲まれてるねん!というくらい多くの国に囲まれている。
そんなハンガリーと日本とは、「二国間関係は伝統的に良好。」と外務省のページに書かれるくらい良好な関係だ。
ハンガリーについて、日本では一体何が有名だろう?
『ピアノの魔術師』フランツ・リストの生誕地というのが最も有名だろうか。
私はクラシックには疎いがリストの名前には聞き覚えがある。超絶技巧のピアノ奏者として有名で肖像画がすこぶるイケメン。
他にも世界遺産の『ブダペストのドナウ河岸とブダ城地区およびアンドラーシ通り』など有名なものはいくつかあるが、その中に日本と共通する有名な文化が一つある。
それがハンガリーの温泉文化だ。
ハンガリーの首都ブダペストは古くから『スパの街』と呼ばれており、多くの温泉施設がある街だ。
ブダペストのキラーイ温泉へ
せっかく温泉文化で有名な国に来たんだから、ぜひ入って旅の疲れを癒そう!
そう思った私は16世紀に建てられたと言われるキラーイ温泉(Király Baths)を訪れてみた。
メトロのバッチャーニ駅(Batthyany)から川沿いをすこし歩き、一本内側の道に入った所にある目立たない建物。ここがキラーイ温泉だ。
残念ながら写真を撮り忘れたので、どんな場所か見てみたい方は、キラーイ温泉公式サイトを覗いてみてください(ちょっとキレイに映りすぎてる感アリ)。
温泉(Thermal Bath)の入浴料(2800フォリント。約1000円強)を支払い、個室のロッカーで衣服をすべて脱ぎ、フンドシのような前を隠すための布と身体拭き用?の大きな布をもって浴場へ。
階段を降りるとシャワー室があり、そこを抜けたところが浴場だった。男湯。
八角形の大きいお風呂が中心に有り、水風呂や温度高めの熱いお風呂、サウナ風呂など色々なお風呂があった。内装はトルコ式で情緒ある感じ。
このキラーイ温泉は由緒正しい場所だ。世界的に有名な温泉施設のはず、なのだが私が入ったときには地元の人しか居ないように見えた。
アジア人は自分一人のみ。そのおかげでいらぬ注目を浴びておりました。ジロジロ目線が痛い。
まぁ気にしても仕方がないか、と軽くシャワーを浴びて湯船につかり、あちこちの湯船をハシゴしていく。
お湯の温度や透明度があちこち異なっていて、透明度の低い濁ったようなお湯は薬湯のようだった。疲れた身体に効く……。
アレ? 多い?
そうやって温泉を楽しんでいるうちに気づいたことが1つあった。どうもこの温泉、ゲイの方が多いような……
周りを見ていると、少なくとも3~4組のカップルがいるように見受けられた。
- Q:なんでゲイの方がいるって分かるの?
- A:見たら分かります。誰だって分かる。
私はハンガリーってもっと保守的なイメージがあったのだが、案外そうでもないんだなと実感した。
堂々とむちゅむちゅ熱烈なキスをしているカップル(男同士。というかおじさん同士)もいらっしゃった。
オープンな国だなぁ。ある意味感心した。でも止めて! はっきり言って目のやり場に困ってしまう。
もうちょっと……なんというか手心をというか……慎みをというか……
キラーイ温泉での戦い
「ここ、そういう場所じゃあないよな?」と嫌な予感がしていたのだけれど、悪い予感はすぐに的中した。
アグレッシブな人がいらっしゃった。白髪のお爺さんだった。
さりげなくだんだん私の隣に近づいてきて、フトモモにやらしくタッチ。こういう人達ってみんな最初にフトモモ触ってくるよね……
勘違いではない。たまたま触れたという感じではなかった。このままでは不味い! 微妙に離れた場所に移動する。
が、ダメ! 付いてくる。
しゃーないので別の湯船に行ったりして移動しながら湯に浸かっていたのだが、サウナに入ったらまたこのお爺さんがいた!
「No!」と強く拒否するとフトモモタッチ以上は進んでこなかったが、まだちょっと怖い。
このお爺さん以外の人にも何度か微妙にボディタッチされた。だがアレは単にたまたま接触してしまっただけかもしれない。
日本のお風呂に比べて人と人との距離が近かったので。
このお爺さんだけでなく、別の太った爺さんにも迫られた。
なんとか逃げていたのだが、風呂を上がってロッカーで着替えていると隣がこのデブ爺さんのロッカーだった。また出会ってしまったよ……。
爺さんが何か話しかけてきた。話してるのハンガリー語っぽいのに、爺さんが言いたいコトなんとなく分かっちまった。
二人でホテル行こう!とかそんなの。もちろん断固拒否。でも爺さんしつこい。
ロッカーの中まで入ってこられたら(狭い空間で二人きりになっちまう!)とか思うとマジ怖かった。
さっさと着替えて布を返して外へ。爺さんに鉢合わせないように。
ほっと一息、外の公園で休んでいるとまた爺さんに遭遇。
「ハロー」だとよ。……苦笑してしまった。
キラーイ温泉。温泉は気持ち良かったのだが……
温泉は気持ちよかった! それは間違いない! でもここがちょっとなぁ……という点が二つある。
1、入場料がやや高め
日本の銭湯と比べると、入場料に千円ってのは高く感じる。
どっちかというと銭湯というよりスーパー銭湯とかそういうもの?
それとも療養施設のようなものなのだろうか? それなら高くはないのだが。
2、ゲイの人多い
そして次。ゲイの人多い! 礼儀正しい普通の人ならゲイでもなんでもいいのだが、アグレッシブな方はちょっと困る。
普通にガイドブックにも載っているような温泉だし、ゲイ専用の施設とかではないはず。
ゆっくり風呂に入らせて欲しいのだが……。逃げ回るのめんどくさかったよぉ。
というか絶対、風呂の中でヤってたカップルいるよ! というか、いたよ!
薬湯がいい具合に濁ってその部分は見えにくくなってたけど、雰囲気がもうね……。
狭いシャワールームに男二人で入ってるのも見ちゃったし……。どこまでいってるかは知らんけれども……。
なかなか刺激的な体験ではあったが、湯船でゆっくりしている時くらいはリラックスしたい。
こんな風にアレな意味でドキドキはしたくない。けっこう本気で貞操の危機を感じた温泉イベントでした。