キルギス旅行の魅力を紹介!おすすめの観光地や治安など7項目の評価で徹底解説

 

キルギス共和国
(Kyrgyz Republic)

見どころ4点山、峡谷、高地の湖、素朴な人々
体験3点乗馬やトレッキング・登山
安全度3点危険ではないが政治状況に注意
食べ物2点バリエーションが欲しい
清潔さ3点酷くはない。都会と地方で差
人の良さ4点良い。中央アジアでは一番かも
物価4点食事、公共のバスなど特に安い

キルギスは中央アジアの山の国。多くの山々や峡谷、高地の湖といった大自然、そしてまだあまり観光地化されていない素朴な人々が魅力。キルギスの人たちは日本人に似た顔立ちで親しみやすい。

★キルギスはこんな人におすすめ

  • あまり他の人が行ったことのない国に行ってみたい
  • あまりに観光地化されすぎた場所は嫌
  • とにかく雄大な自然を体験したい。高地の雰囲気を味わいたい

キルギスの見どころ・観光地 4点

美しい山々に囲まれたイシク・クル湖。数々の峡谷や渓谷。天山山脈の最高峰ポペーダ山やハン・テングリに代表される壮大な山々など、山に囲まれた国キルギスでは多彩な自然が見どころ。

キルギスでは日本のように温泉の文化も根付いている。4点。

キルギスの世界遺産

キルギスには世界遺産が2つある。

  1. シルクロード 天山回廊の交易網
  2. 聖山スレイマン・トー

双方とも文化遺産。

1のシルクロード 天山回廊の交易網は、中国の西安からローマまで8700kmにもおよぶシルクロードの一部。

キルギスでは首都ビシュケクから東に約60kmの位置するブラナの塔、そこから北西約6kmの地点にあるアク・ベシム遺跡がこの世界遺産に含まれる。

2の聖山スレイマン・トーは、キルギス第2の街オシュ郊外にある霊峰。

オシュは1000年以上の昔からシルクロードの要衝として重要な街であり、聖山スレイマン・トーはシルクロードを旅する人達にとっての標識だった。現在ではイスラム教徒にとって重要な聖地とみなされている。

この山には紀元前3000年頃に描かれたという壁画やゾロアスター教の遺跡が見つかっている。

首都ビシュケクとその周辺

首都のビシュケクは札幌と同じ緯度で標高800mに位置する町。山に囲まれた小さな首都だ。

ビシュケクの町中では町の中心アラ・トー広場に建つ国立歴史博物館が見どころ。広場にはキルギスのヒーロー・勇者マナスの像が立てられている。

市街からは少し離れているが、ビシュケク最大の市場・オシュバザールでは生鮮品から衣料品・雑貨まで何でも売られている。

シルクロード独特の活気に溢れていて歩いているだけでも楽しい。規模はオシュバザールより小さいが、アラメディンバザールとオルトサイバザールも毎日開かれている。

ビシュケクから30kmの近場にはアラ・アルチャ国立公園があり、日帰りのハイキングやトレッキングが楽しめる。

公園内は自然豊かで周辺の山々の景色が素晴らしい。野生の鷲や山羊、ユキヒョウが生息しており運が良ければ目にすることができるかもしれない。

標高約3400m地点では氷河も見学することができる。この公園からはカローナ峰(4692m)への登山も可能だが、こちらは本格的な登山の準備が必要となる。

アラ・アルチャ国立公園の東、ビシュケクから40kmの位置にはアラメディン峡谷がある。ここには温泉や泥風呂があり、地元の人たちが浸かりにやってくる。

アラ・アルチャ国立公園ほどは有名ではないが、ここの景色もまた素晴らしい。

ビシュケク南東45kmにはイシク・アタ渓谷があり、こちらのイシク・アタ温泉もよく知られている。

サナトリウム(療養施設)も兼ねており、個室の温泉と大きな温水プールのような温泉がある。個室は建物の中にあり、狭い部屋の中で小さなバスタブに浸かるかたちだ。

看護師や医師らしきスタッフもおり、本当に病院で療養するような感がある。客は年配の方が多い印象だ。

入り口を過ぎてすぐ左に曲がって突き進めば温水プールの温泉がある。入場料は60ソム(約93円)。水温はそれほど高くない温泉だ。

こちらは25mプール程度の広さがあり、数十人は同時に浸かることができる。水着着用。雄大な山々に囲まれての入浴は実に気持ちがいい。

イシク・クル湖とその周辺

「天山の真珠」「中央アジアの真珠」「キルギスの海」と呼ばれるイシク・クル湖は首都ビシュケクの東約180kmの位置にある古代湖。

マイナス20℃の厳しい冬でも凍らない不凍湖で、イシク・クルはキルギス語で暖かい湖(中国語では熱海)を意味する。ソ連時代は立ち入りが禁じられていた湖で、幻の湖とされていた。

この湖の透明度はバイカル湖に次ぐ世界第2位。イシク・クル湖の澄んだ湖面と天山山脈のコラボレーションが美しい。

大きさは琵琶湖の約9倍で、海抜1600mの不凍湖だ。

イシク・クル湖の湖底には遺跡が水没しており、7世紀~15世紀にかけての住居跡や生活用品が見つかっている。このことから現在は深度668mの深い湖だが、大昔には水深が浅かったのではと考えられている。

イシク・クル湖の北~東

時計回りにイシク・クル湖周辺を紹介していく。

イシク・クル湖の北側にはチョルポン・アタという避暑地の町があり、各地から湖水浴の客が訪れる。

湖岸ではあるが、まるでリゾートビーチに来ているような感覚だ。チョルポン・アタ北西の岩絵野外博物館には山の斜面の様々な岩に4000年前に描かれたといわれる岩絵の数々が残っている。

イシク・クル湖の東、カザフスタンとの国境近くにはカルカラ谷がある。カルカラ谷は花の名所として有名な谷。

また、このカルカラ谷からは天山山脈登山の基地となる南イニルチェク氷河ベースキャンプへのヘリが飛んでいる。

イニルチェク氷河ベースキャンプからは天山山脈最高峰のポベーダ山やカザフスタン最高峰のハン・テングリ山を望むことができる。

イシク・クル湖の東:カラコル周辺

イシク・クル湖の東側にはカラコルの町がある。カラコルはイシク・クル州の州都だ。標高約1720mの高地に位置する町

。町中の見どころとしては1895年に完成したロシア正教の聖三位一体教会や、中国系のムスリムが建てたドゥンガン・モスク、カラコル動物園、カラコル博物館、カラコル遊園地などがある。

カラコル郊外にはマル・バザールがあり、このバザールは中央アジアで最大級の家畜市場だ。シャシリクの元になる羊、馬、牛、山羊など大量の家畜が売り買いされている。人獣共通感染症もあるので注意はしておこう。

カラコルの近郊には温泉地がいくつかある。

カラコルから車で15分の隣町チュップ村との間にはジルガラン温泉がある。ここでは個室で入浴することができる。カラコルから近いので日帰り入浴が可能。

最も人気のある温泉地はアルティン・アラシャン(黄金の温泉)。カラコルから車で東に20~30分行くと、アク・スー村(このアク・スー村近くのクロオルト(保養地)にも温泉がある)。

アク・スー村から南へ約5時間のトレッキングでアルティン・アラシャンに到着する。山登りなので相応の体力は必要。

アルティン・アラシャンは標高3000mにある温泉地で、正面には標高4260mのパラータ山がそびえる。ここでは有料の温泉施設や天然の露天風呂が楽しめる。ここの温泉はラドンの温泉なので長風呂は止めておいたほうがいい。

アルティン・アラシャンには宿泊施設もあるので、ここで1泊するのがいいだろう。カラコルからの日帰りも可能だがゆっくりできないハードな行程になる。

カラコルから南にはカラコル川が流れ、川に沿って美しいカラコル渓谷が広がる。この渓谷はカラコル国立公園として保護されている。

このカラコル渓谷から約2時間歩いてシロタキャンプまで登る。そこからさらに急な坂が続く山道を5時間ほど登ると、やっとのことで標高3560mの高山湖アラ・コル湖に到着する。

アラ・コル湖は周辺の山々に積もる万年雪の雪解け水でできた湖だ。澄んだエメラルドグリーンの美しい湖。

アラ・コル湖を訪れる場合はトレッキングツアーに参加するのがいいだろう。カラコルの旅行会社などでも手配できる。

カラコル→カラコル渓谷→アラ・コル湖(3560m)→アラ・コル峠(3860m)→アルティン・アルシャン→アク・スー村→カラコルのルートが人気のルート。3泊4日のトレッキングコースになる。標高が高いので高山病には注意。

イシク・クル湖の東~南

カラコルから西に25kmの地点にはジェティ・オグス村がある。この村の代名詞ジェティ・オグスは「7頭の牛」を意味する赤い砂岩の奇岩群。

7頭の牛の頭に似た赤い砂岩が突き出た光景や、ブロークン・ハートと呼ばれる2つに裂けた(ブロークン)心臓(ハート)のような姿の赤岩が見られる。

ジェティ・オグスには1932年に建てられたソビエト式のサナトリウム(療養所)がある。

キルギスの初代大統領アスカル・アカエフとロシア連邦の初代大統領ボリス・エリツィンが初めて会談を行った場所であり、ロシアの宇宙飛行士ユーリィ・ガガーリンが訪れたこともある由緒正しいサナトリウムだ。

ジェティ・オグスから5kmほど谷を歩いていくと、花の谷と呼ばれるスベトフ・ドリーナにたどりつく。5月には色とりどりのポピーが咲き乱れる谷。

ジェティ・オグス村から南西へと進めばサルー村がある。この村からは山側に進めばサルー温泉にたどり着く。ユルタをかたどった綺麗な温泉施設。

サルー村からそのまま南西に進んでいくとイシク・クル湖の南側、カラコルから90km西の位置にバルスコーン村タムガ村がある。

バルスコーンの滝やタムガのサナトリウムが有名。サナトリウムでは泥マッサージや水圧マッサージが行われている。

イシク・クル湖の南~西

バルスコーン村・タムガ村からさらに西へと進んでゆくと、ボコンバエバ村にたどり着く。この周辺では最も大きい集落で、鷹狩りで有名な村だ。カラコルからは約135km、ビシュケクまで約280km。

ボコンバエバ村の周辺にはキルギスの死海と呼ばれる塩水湖・トゥス・クル、草原に石画が点在するトゥーラ・スー村、神聖な谷マンジュル・アタ、嫁泥棒を題材とした映画が撮影されたボズ・サルクン、キルギス語でもロシア語でも「おとぎ話」を意味する赤い奇岩が連なる地域スカスカ、などの見どころがある。

中央キルギス

キルギスの中央に位置するソン・クル湖タシュ・ラバットが中央キルギスのハイライト。

ナリン

中央キルギスの拠点となるのはナリンの町。首都ビシュケクから約360kmの距離があり、車で7~8時間。道中には標高3030mのドロン峠がある。

他の地域ではロシア人やウズベキスタン人も多いのだが、このナリンの地域に住む人たちは99%以上がキルギス人。そのためキルギスでもっともキルギスらしい地域と言われており、キルギスの古い伝統や習慣が残る地域だ。

コチコル村(コチュコル村)

標高1800mに位置する村。キルギスCBT(Community Based Tourism)の始まりの村。ソン・コル湖への起点ともなる。

チョン・トゥズ

コチコル村から道路を西に進むと、チョン・トゥズ・サナトリウム(療養所)がある。塩鉱山の地下にある療養施設だ。外国人も利用可能。

地下の病室内には花粉などのアレルギー物質が無いとされている。

ここで行われる高地洞窟療法(標高2100m)は気管支喘息やアレルギー疾患、皮膚炎や浮腫、じんましんなどに効果があるという。ここではデオドラント・香水・化粧品類の使用は禁じられている。

ソン・クル湖

ソン・クル湖は標高3016mの高地に佇む湖。大きさは琵琶湖の半分ほどでキルギスではイシク・クル湖に次ぐ大きさの湖だ。

アクセスがあまりよくないのでイシク・クル湖のようには観光客で賑わってはいない。静かな雰囲気の中で碧い湖、山、草原を歩く馬や羊を堪能するのがいいだろう。

乾燥した地域で夜になると灯りも無いので天体観測には最高の場所。満天の星空が期待できる。宿は湖周辺のユルタに宿泊することができる。

ソン・クル湖を訪れることが出来るのは6~9月。それ以外の季節は雪に閉ざされてしまうのでアクセスが難しくなる。

前述の通りアクセスはよくない。ツアーでなければナリンの町かコチコル村で往復の移動手段を確保するのがいいだろう。

タシュ・ラバット

タシュ・ラバットはナリンから南に車で約2時間の場所にあるキャラバンサライ跡。石造りの建物が並ぶ。建物の内部にはキッチンやホール、寝室や馬小屋といった多くの部屋があり、当時のキャラバンの生活が思い浮かぶ。

タシュ・ラバットへの道路は10月半ば~5月半ばの間は雪で閉ざされるのでアクセスは難しくなる。

タシュ・ラバットから標高4000mの峠を越えて馬で約6時間の位置にはチャタル・クル湖がある。標高3530mの美しい湖だ。

チャタル・クル湖にいたる道は山道になるので、徒歩と馬以外の移動手段は使えない。湖畔のユルタでの宿泊が可能。

オシュ

オシュはキルギス南西、フェルガナ盆地の南東部に位置するキルギス第2の都市で、キルギス南部の首都と呼ばれる。3000年以上の歴史をもつ由緒ある町。

パミールのアライ山脈から流れるアクブラ川そばに位置する緑豊かな町だ。

世界遺産の聖山スレイマン・トーが町のシンボル。オシュの町中のどこからでもその姿を見ることができる。

聖山なのだがキルギスの人たちは岩の上に登ったりして遊んでいる姿をよく見かける。楽しそうだ。このスレイマン・トーの一部が文化史博物館や大シルクロード博物館になっている。

オシュは人口におけるウズベキスタン人の割合が高く(40%)、たびたび民族間の衝突が起こってきた(1990年、2010年に大きな暴動が起こっている)。

そんな中でウズベキスタン人、キルギス人、タジキスタン人があらゆる商品を扱うジャイマバザールはオシュのハイライト。

伝統的な帽子やナイフなどの民芸品や工芸品、馬装具、衣料品、解体された山羊や羊、季節の野菜やフルーツなど何でも売られている。

アクブラ川に沿って1km近くに広がる長いバザールを見歩いているだけでも楽しい。ただ混雑しているのでスリには注意。日曜日がもっとも賑やかで月曜日がもっとも閑散としている。

オシュの北東約55kmには古都オズギョン(オズゲン)。オシュからは車で1時間ほどの位置にある。この町には12世紀カラハン朝時代のモニュメントがよく保存されている。

また、この町は住民の80%以上がウズベキスタン人ということもあり、バザールの雰囲気もウズベキスタンのよう。1990年の暴動が始まった町でもある。

トルガルト峠とイルケシュタム峠

キルギスは中国と国境が接している。いくつもあるキルギス-中国間の国境の中で外国人が通過することができる国境は、基本的にトルガルト峠の国境とイルケシュタム峠の国境の2つのみ。

どちらの国境も中国の祝日には閉じられることが多い。土曜日、日曜日に当たってしまうと月曜日まで待たなければならなくなる。

中国の祝日である2月の春節や10月の国慶節の時期には、下手をすると1週間以上国境が閉じたままになる可能性がある。

この時期に旅行する人は注意が必要だ。寒い季節には雪で道路が閉じる場合もある。

トルガルト峠の国境は中国政府によりClass2の国境と定められており、基本的には地元のキルギス人や中国人のみが通れることになっている。

外国人がこの国境を通過する際にはパーミッションとあらかじめの交通手段の確保(その証拠の書類も含む)が必要だ。

イルケシュタム峠はパーミッションは必要ない。オシュ-カシュガル間の直行国際バスが運行されているので、こちらを利用するのが易しい。

景色は素晴らしい。検査は異常に厳しい

どちらの峠も山々の景色が素晴らしいとの評判だ。

私は11月にキルギスの村サリタシュからイルケシュタム峠を越えてカシュガルに向かったが、白い雪が散りばめられた山々の風景は幻想的でとても素晴らしかった。

ちなみにキルギス側の国境は楽に通過できたのだが中国側の国境は検査が異常に厳しく、デジカメの中やパソコンの中の写真まで調べられた。一人一人にそんなに時間を掛けてやっていけるのか?と感じた。

さらに中国側のボーダーポストが移転したばかりで国境のチェックポイントから遠く道も非常に悪いということで、旅行者は午前中しか通過できない状況だった。不便極まりなし。

ただしこれは2012年の話。現在では午後も通過できる様子だ。ただし、こういった国境は状況が変わりやすいので注意が必要。

キルギスの体験 3点

乗馬。トレッキングに登山。スキー。3点

キルギスは中央アジアでもっとも乗馬に適している国だろう。

地域密着のCBT(Community Based Tourismの略。コミュニティ・ベースド・ツーリズム)のオフィスが国中に存在し、ここで馬を借りる手続きが可能だからだ。

ナリンの町や周辺の村からソン・コル湖へのホーストレッキング、キルギス中にある渓谷や峡谷、山々へのトレッキングと、多彩なコースがある。

トレッキング登山もキルギスの魅力的なアクティビティだ。美しい山々と湖の景色が味わえる。

首都ビシュケク周辺ではアラ・アルチャ国立公園やアラメディン渓谷、カラコル周辺ではアルティン・アルシャンといった絶好のトレッキングポイントがある。

ビシュケクからオシュへのルート上のサリチェレク湖やアルスランボブ村周辺、その外国中に良いトレッキングポイントがある。

最も詳しい情報を持っているのはキルギス国内の旅行会社やCBTだ。時期や季節によって可能なルートも異なるのでトレッキングを行う場合には事前に確認しておきたい。

登山に関しては天山山脈のハン・テングリ峰(7010m)やタジキスタンとの国境にそびえるレーニンピーク(7134m)を筆頭に、数多くの登山ルートがある。

キルギス山岳協会(英語ページ)などが首都ビシュケクやオシュからの登山ツアーを提供しているので利用するのもいいだろう。

ハン・テングリ峰への登山基地となる南イニルチェク氷河ベースキャンプ(約4000m)へはヘリで移動するのが通例。日本からのツアーでも南イニルチェク氷河への天山山脈ヘリフライトツアーが出ている(西遊旅行など)。

ビシュケク周辺やカラコル周辺ではスキーも楽しむことができる。カラコルの南にはルジュナヤ・バザ・カラコルスキー場がある。ここは標高3000mのスキー場だ。

11月末から3月のシーズン中には多くのスキーヤーで賑わう。標高が高いので高山病には注意。

キルギスの安全度 3点

キルギスの治安それ自体は、それほど悪くない。3点

特に強盗や殺人などの凶悪犯罪は少なかったのだが、近年は増加傾向にある。外国人の旅行者はお金持ちと見なされやすいので注意が必要だ。

バザールやバス車内・バスステーションなどの混雑した場所ではスリが多い。荷物や服のポケットに注意を払わなければならない。

深夜の一人歩き、人気の無い場所の一人歩きなども避けるべき。お酒が入るとトラブルが起こりやすくなるのでその点も留意したい。

鬱陶しい客引きなどは隣国ウズベキスタンに比べると少ないのだが、タクシーを利用する時には外国人とみるとよく吹っかけてくる。

最初にしっかりと交渉し値段を決めておかなければ後々のトラブルにつながる。スピード狂のドライバーも時々いるが、こればかりは天に祈るしかないだろう。

過去にはビシュケクでの政変、オシュでの暴動が起こっていた。旅行前にはキルギス国内の政治状況に注意を払っておこう。

警官や役人

隣国ウズベキスタンに比べると汚職警官や役人は少ないが、ニセ警官によるたかりには注意。人目が無い場所に連れて行かれないように気をつけること。

キルギスの食べ物 2点

モンゴルもそうだったが元遊牧民の国は食べ物がイマイチな傾向。もうちょっとバリエーションが欲しい。2点。

キルギスの主食はナン。ナンは尊ばれているので粗末に扱ってはいけない。飲み物はチャイ。喉が渇けば温かいチャイがどこでもいただける。

麺料理の代表ラグマンはキルギスならどこでも食べられる。

手延べ麺で作られたうどん風の麺料理。トマトベースのスープに羊肉、赤ピーマン、タマネギ、ニンジン、セロリなどの具が入っている。スープの有るものと無いものがある。

お祝いの席で振舞われる伝統料理がベシュバルマク。「5本の指」という意味のこの料理はゆでた幅広の麺を細かく刻んだ羊肉と混ぜ合わせたもの。

プロフ(パロー)は米、肉、タマネギ、ニンジンを炊き込んで作るピラフにも似たお米料理。

アシュラン・フーは他の中央アジアではあまり見かけない料理で、辛酸っぱい冷麺。ドゥンガン(中国から移住したムスリム)の料理。他にも肉の串焼きであるシャシュリクや、餃子のようなスナックのマントゥサムサなどもある。

乳製品では馬乳酒のクムズ、水・油・大麦・小麦粉を混ぜて作られた発酵飲料のジャルマ、牛乳の発酵飲料アイランなどが代表的。

キルギスはイスラームの国ではあるがそれほど厳しくは無い。お酒も特に問題なく飲むことができる

。ナーシャビール(我々のビール)、ジボエビール、バルティカビール、アルパビールといったビール類、ウォッカやコニャックがよく飲まれる。

ロシアと近いこともあり、ロシア料理もよく食べられている。

キルギスの清潔さ 3点

それなりに清潔。地方へ行くと清潔度は落ちる。3点

水道水は飲まないこと。ペットボトルの水を飲もう。ガス入りの水とガス無しの水が販売されている。

キルギスのトイレ

公衆トイレは少ない。ホテルやレストラン等で済ませておこう。ホテルのトイレなら清潔さに問題はないだろう。レストランや駅のトイレはところにより差が激しい。駅や公園のトイレは有料。

紙をそのまま流せるトイレもあるが多くのトイレは紙が流せない。使用したペーパーは備え付けのゴミ箱に入れよう。さもないと水道管が細いので詰まってしまう。

レストランや屋台の衛生状態などもそれほど悪くはないが、煮沸消毒されていない水や氷には注意した方がいい。水や油が原因でお腹を壊すことは多い。

トレッキングやハイキング、田舎の方では外ではトイレが全く無い場合が多い。

その場合は水源から離れた場所の岩陰や草陰で穴を掘って事を済ませる。後には穴を埋めて、可能ならばペーパーは燃やして処理しておこく。

お腹を壊したときには

ちょっとした下痢などは問題ない。水分を多くとって出す物を出していれば治っていく。

下痢止めは下痢状態でも長距離移動をしなければならない時など、どうしても必要な時のみ服用しよう。悪い物は出してしまわなければ毒だ。

1日に10回以上トイレに駆け込まなければならない、という状態が続く時のように本当に酷い下痢の時は病院へ。

細菌性の下痢赤痢の場合がある。こういった時は日本で売ってる市販の胃腸薬では効果が薄く、正露丸なども効果が無いことが多い。

どうしても不安な場合は出発前にお医者さんに相談し、シプロフロキサシンやクラビットなどの抗生物質を処方してもらうのがいいだろう。

キルギスの人と言葉 4点

一般のキルギス人の気性は親切で、優しい性格の人が多い。ただ、外国人と見ると足もとを見てくる商売人・ドライバーもいる。4点。

悪:足元をみてくる運転手達

キルギスでは公共の交通機関があまり頼りにならないので私設のタクシーや車を使う機会が多い。

ビシュケク→オシュなどのメジャーなルートならまだ選択肢は多いのだが、それ以外の少しマイナーなルートになると途端に選択肢が狭まる。

そういったときは運転手も分かっているのか、外国人でキルギス語もロクに話せないと見るとかなりの値段を吹っかけてくる。

あらかじめ相場を調べて粘り強く交渉して、となかなか骨が折れる。もう少しなんとかならないのだろうか。

良:親切&フレンドリー

私が始めてキルギスを訪れ首都ビシュケクの街を歩いていたとき、高校生ぐらいの制服の男の子に声を掛けられた。

どうやら私が道に迷って困ってると思い声を掛けてくれたようだ。特に迷ってはいなかったのだが、その親切な気持に嬉しくなった。

オシュの街に初めて着いた時に宿泊予定のホテルが満室で途方に暮れていたら、ルームシェアで他の人と一緒の部屋に泊まらせてもらえた。

正直かなり怖かったのだが問題無く宿泊できた。同室のお兄さんは次の日の早朝に出て行った。もちろん荷物を盗まれることもなく。いや助かりました。

ちょっとしたホットドッグスタンドの青年や、ハンバーガーショップの兄ちゃんなど、若いキルギス人はとてもノリがよくて親切な人が多かった。

元キルギス・ソビエト社会主義共和国とは思えないほど。気持ちよく旅行できました。ありがとう。

英語はあまり通じない

言語はキルギス語。一般のキルギス人には英語はほとんど通じない。日本語はまず通じないだろう。

数語のキルギス語を覚えておくだけで旅行が楽しくなる。

  • サラマトスィズブィ(こんにちは)
  • ラフマット(ありがとう)
  • ブル・カンチャ・トゥラット?(いくら?)

この3つだけでも覚えておこう。いざとなったら大げさな身振り手振りで表現すれば案外通じる。

キルギスではロシア語も公用語。年配の方には通じることが多い。

キルギスの物価,ショッピング 4点

物価は安め。4点

キルギスの通貨と両替

通貨はキルギス・ソム(KGS)。

2016年5月の時点では、1ソム=約1.55円1ドル=約68ソム

両替所はビシュケクなら百貨店周辺など町中でよく見かける。

キルギスの物価

キルギスは物価の変動がそれなりに大きい。大まかな目安に。

ペットボトルの水1本が20円~30円程度で購入できる。コーラ1本が約40円~50円。ナン一つが35円程度。

庶民的な食堂でラグマンを食べるなら100円強~で食べられる。きちんとしたレストランで食べるなら、400円~。

もっとも安いゲストハウスのドミトリーに宿泊するなら800円程度~。安いホテルなら2000円程度~。首都ビシュケクならハイアット・リージェンシーなどの高級ホテルがあり安心して宿泊できる。数万円~。

公共の交通機関は安く、路線バスや地下鉄は20~30円。タクシーの初乗りが70円~。

キルギスのショッピング

キルギスでショッピングするなら民芸品や工芸品、羊毛、フェルト製品、絨毯などがいいだろう。

キルギスはハチミツの生産でも有名。おいしいハチミツはお土産にぴったりだ。

他にはチョコレートや、免税店ならウォッカやコニャックなどの酒類がおトクに購入できる。

キルギスに行くなら泊まりたい!おすすめホテル

ホテル フューテュロ ビシュケク (Futuro Hotel Bishkek)

2013年にオープンした首都ビシュケクのモダンなホテル。ビシュケクの中心部からは少し離れているが、空港からホテルへの無料送迎サービスがある。

ホテル自体の規模はそれほど大きくなく、部屋の広さも普通。だが必要なものは揃っており綺麗で清潔。

Wifi、朝食、軽いスナックや飲み物が無料。町中へも無料で送ってもらえる。

スタッフは皆とてもフレンドリーで暖かい対応をしてくれると評判が良い。

キルギスのおすすめオプショナルツアー

ビシュケクやオシュの市内観光ツアーや、世界遺産のシルクロード 天山回廊の交易網の一部であるトクマク・パラサグン遺跡、ブラナの塔の観光ツアーがある。

キルギスの基本情報:費用、アクセス、服装、チップなど

キルギスってどこにある国?

カザフスタン、中国、タジキスタン、ウズベキスタンと国境を接している。

キルギス旅行の費用はどれくらい?

ツアーの平均旅行代金
6日間~12日間のツアーで、約20万円~45万円。

キルギスへのアクセス

日本からキルギスへの直行便のフライトはない。中国のウルムチ、モスクワ、中央アジアの諸国などからフライトが出ている。

ロシアのモスクワからは列車の国際線が運行されている。

キルギスへの入国・時差

滞在期間が60日以内なら、キルギスへの入国にはビザは不要。60日未満の滞在なら滞在登録(レギストラーツィア)は必要無いが、60日より長く滞在する場合には役所(オヴィール)での手続きが必要となる。

所持金が3000USドル相当の金額以下なら、所持金の税関申告は不要。

日本との時差はマイナス3時間。日本が夜7時(19:00)の時、キルギスでは午後4時(16:00)。

キルギスの気候と服装

キルギスは同じ国内でも気候の差が大きい。

旅行のベストシーズンは5月~9月。やや暑めだがすごしやすい時期。首都のビシュケクは標高800m前後の高さに位置するので少し涼しい。

イシククル湖やソン・コル湖などは標高の高い位置にある。こういった場所では平地に比べ気温は下がり風も強いのでウィンドブレーカーやフリースなどの装備が必要。

日差しの強い夏は帽子が必携。サングラスも役に立つ。春や秋には昼間は暖かかったのに日が落ちると急に寒くなることもある。

冬は非常に寒いのでしっかりとした防寒対策を。

キルギスの電気事情

キルギスの電圧は220V、50Hz。電圧が日本と異なるので海外対応の家電製品でなければ使用できない。コンセントの形状はC型とF型。日本のコンセントとは異なるのでマルチ電源プラグや変換プラグを持っていくのがよいだろう。

最近のスマートフォンやデジタルカメラは大抵は海外の電圧に対応している。コンセントとプラグの形さえ合えば充電も可能だろう(念の為マニュアルなど調べた方がいい)。

キルギス国内の交通

バスやタクシーなど。長距離の移動はバスもしくは乗り合いのタクシー、チャータータクシーなどになる。

悪路も多いので長距離の場合はなるべく良い車(トヨタのランドクルーザーなど)を選ぶのが良い。ただ、良い車ほど運賃も高くなる。

キルギスのインターネット環境

首都ビシュケクやオシュの街ではホテルやカフェなどでWi-Fiが使える場所が多くなってきている。

キルギスの習慣とチップ

基本的にはチップの習慣はないが、高級レストランでは代金総額の5%~10%程度となる。代金にサービス料が加算されている場合は必要ない。

キルギスまとめ

キルギスは日本でも世界でもそれほど知られている国ではなく、まだまだ発展途上の国だ。観光開発も発展途上。だから快適で楽な旅行がしたい人にはあまり向かないかもしれない。

逆にあまり観光地化され過ぎた場所が苦手な人にはキルギスはとてもいい国だ。豊富な自然に恵まれた国なので、美しい山や湖を見て回るのが好きな人にもいいだろう。

中央アジアの中では人も良い。どこか日本人に似た顔立ちの人たちは親切で、彼らとの交流は忘れられない思い出になるだろう。

それでは、よい旅を!


[公開日]2016/05/01
[最終更新日]2017/12/28