ネパール旅行の魅力を紹介!おすすめの観光地や治安など7項目の評価で徹底解説

 

ネパール連邦民主共和国
(Federal Democratic Republic of Nepal)

見どころ5点エベレスト。寺院。象
体験5点山以外に川や空での楽しみ有り
安全度3点悪くないが、やや悪化気味
食べ物4点お米。スパイスはマイルド
清潔さ2点良くない
人の良さ4点山の民。人はおおむね良い
物価5点安い。世界最安レベル

ネパールは、ヒマラヤ山脈を望む山の国だ。世界最高峰のエベレストが、すぐそばにそびえる。ロンドンや東京のような大都会はネパールには存在しない。

しかし、活気のある首都カトマンズ、リラックスした雰囲気のポカラを拠点として、登山・トレッキングパラグライディングラフティングバンジージャンプなど、多種多様なアクティビティを体験できる。また、寺院好きにもおすすめ。

★ネパールはこんな人におすすめ

  • 登山やトレッキング、山歩きが好きで美しい自然を味わいたい人
  • 野外のアウトドアが好きな人

★ネパールはこんなひとにおすすめしない

  • スタイリッシュな都会の雰囲気を求める人

ネパールの見どころ・観光地 5点

ネパールの一番の見どころといえばやはり、世界最高峰エベレストをはじめとするヒマラヤ山脈の山々だろう。たとえ登山経験がなくとも、美しい山々の風景を楽しむことができる。

山以外にも、世界遺産にも指定されているチトワン国立公園では、象に乗ってジャングルを巡り歩くことができるし、仏教やヒンドゥー教の聖地を巡る楽しみもある。

ネパールの世界遺産

ネパールには世界遺産が4ヵ所ある(2016年9月時点)。

  1. カトマンズ盆地
  2. 仏陀の生誕地ルンビニ
  1. サガルマータ国立公園
  2. チトワン国立公園

1~2が文化遺産。3~4が自然遺産。

1のカトマンズ盆地は、

  • 首都カトマンズのダルバール広場
  • カトマンズの町から西に約2kmの丘にある、スワヤンプナート寺院
  • バグマティ川の川岸にある、シヴァ神を祀るネパール最大のヒンドゥー教寺院、パシュパティナート寺院
  • カトマンズの東6kmに位置する、ネパール最大の仏塔があるボダナート
  • カトマンズの南6kmの位置にある、古都パタン
  • カトマンズの東12kmの位置にある、古都バクタプル
  • バクタプルから北へ6kmの位置にある、ヴィシュヌ神の化身ナラヤンを祀るチャング・ナラヤン寺院。

カトマンズ盆地にあるこれらの見どころが文化遺産として指定されている。

2の仏陀の生誕地ルンビニは、ブッダの生誕地として知られる西ネパールの村。小さな村だが仏教徒の巡礼者でにぎわう。スノウリのインド国境にも近い。

3のサガルマータ国立公園は、ヒマラヤ山脈の国立公園。世界最高峰のエベレスト、ローツェ、マカルー、チョーオユーといった8000メートル級の山々が連なる。『サガルマータ』はネパール語で『エベレスト』を意味する。

4のチトワン国立公園は、首都カトマンズとポカラの間にあるタライ地方の国立公園。公園内には絶滅が危惧されているインドサイやベンガルトラなどの数多くの野生動物が生息している。

また、コウノトリなど500種以上の鳥類が生息する野鳥の楽園でもある。象に乗って公園内を歩くエレファントサファリが人気。

カトマンズ

カトマンドゥとも。カトマンズはネパールの首都。ネパール最大の街。大抵の人は空路でネパールを訪れるので、カトマンズがネパールの玄関口となるだろう。

ネパール最大の街とはいっても、東京やニューヨーク、バンコクといった大都市に比べると、カトマンズは小さな街。しかしごちゃごちゃした活気のある街だ。

ここカトマンズのタメル地区には世界中から旅行者やトレッカー、登山家が集まってくる。そのため、ホテルやレストラン、お土産物屋や両替商、書店などツーリストに必要なものがそろった便利なエリアになっている。

その分外国人観光客を狙ったボったくりや詐欺も多いので、注意は必要。物価もネパールの中では高め。

タメル地区にはアウトドアショップもたくさんあるので、トレッキングや登山の装備で必要なものがあればそろえておこう。

街の中心ダルバール広場へは、タメル地区から歩いていくことができる距離。ただ、迷路のような路地も多く道に迷いやすいので気をつけよう。

カトマンズの治安はそれほど悪くはないが、やはり人気の無い場所は避けるほうがいい。道に迷うのも楽しいのだけれど、危険な目にあったら元も子もない。

ダルバール広場周辺には、旧王宮や生き神クマリの館(生き神様は写真撮影禁止)といった見どころがある。

カトマンズの街歩きを楽しみつつ、時間があれば郊外のスワヤンプナート寺院や、パタンバクタプル、といった世界遺産の古都を見に行くのもいいだろう。

街歩きの際にはあちこちにあるチョーク(道の交わる場所。交差点)を目印にすると分かりやすい。

ポカラ

ポカラはネパール第2の街。カトマンズからは西に約200km。カトマンズに比べると、のんびりとリラックスした雰囲気の街だ。ポカラの街からはヒマラヤ・アンナプルナの山々を仰ぎ見ることができる。

フェワ湖岸のレイクサイドエリアに、旅行者向けのホテルやレストランが立ち並んでいる。

ポカラはパラグライディングのメッカとして、世界的に有名な街でもある。風に乗って空を飛び、ヒマラヤの山々を眺めるのは得難い経験だろう。

私も実際にポカラでパラグライディングをやってみた。パラグライダーに乗るのは人生で初体験だったのが、インストラクターとタンデムで乗ったので問題は何もなかった……訳ではなかった。

安全性については全く問題はなかったのだが、身体にかかる負担が問題だ……。

私は山歩きやトレッキングもするので、身体自体はそこまで弱くないと思う。しかしパラグライディングのキツさはまた別物だった。

圧力というか、重力というか、G(Gravity?)というか、とにかくそういったやつだ。

曲芸乗りというほどではないが、アクロバティックに大空を飛んでいると、身体にかかる圧力が半端ではなかった。

最初はものすごく楽しかったのだが、空の中でくるりと回ったりと動きがつきはじめると、どんどんキツくなっていった。頭にかかる圧力がきつい。

お腹も気持ち悪くなってくる。大空から吐いている人も目撃した。それも仕方がないと思う。

おそらく体質による差が大きいだろうから、人によっては全くキツくない人もいるかと思う。しかし、合わない人には慣れるまではかなりキツいだろう。

楽しかったのはたしかなので、もし機会があれば、今度はもうちょっと優しいコースでパラグライディングしてみたい。

ちなみに私の場合、料金は約30分で80USドルだった(各会社により異なる)。パラグライディングを行っている会社はたくさんある。

ポカラでパラグライディングをしてみたい方は、まずは宿泊しているホテルで尋ねてみるのがいいだろう。

トレッキングコース

ランタン

カトマンズからほど近いトレッキングコース。カトマンズから北に約30kmほどの位置にある、ランタン渓谷を歩く。ランタン谷は世界で最も美しい谷のひとつと言われる。

キャンジン・ゴンパや、聖地ゴサインクンドといった、4000メートル級の高地からの景色も楽しめる。

私は8月の雨季にこの地方をトレッキングした。トレッキング自体は楽しかったが、雨季だったので空に晴れ間が少なく、景色はあまり見えなかった。

加えて、濡れた足場は非常に滑りやすく危険で、注意していても滑ってしまうほど。さらに、ヒルには血を吸われ、耐え難いかゆみに襲われた。

やはり雨季のトレッキングは勧めづらい。このランタン・トレッキングの詳細についてもいずれ追記したい。

ランタンはネパール大地震によって大きな被害を受けた地域でもある。2016年9月現在、トレッキングは可能な様子だが、閉まっているロッジなどもまだまだ多いだろう。

カトマンズで情報を集めて行くのがいい。トレッキングで現地にお金を落とすことは、復興の助けにもなる。

ランタン・トレッキングにはTIMS(Trekkers Information Management System)許可証(10US$~20US$)と、ランタン国立公園の入域料が必要。入域料はだんだんと値上がってきているようだ。2016年現在、3390ルピー。

アンナプルナ

アンナプルナ山域をトレッキングする。1泊2日などの短めのトレッキングなら、ポカラが起点となる。

カトマンズから近いベシ・サハール、ブルブレの村から2週間程度をかけて歩く、アンナプルナ・サーキットのトレッキングも可能。アンナプルナ一周コースだ。

私はこのアンナプルナ一周のコースでトレッキングを行った。3月中旬~下旬だったので少し寒さはあったが、天気もよく素晴らしいトレッキングだった。

トロン・パス(標高5416m)越えはさすがにきつかったが、それ以外は特に難所といえる難所もなく、歩きやすいコースだ。

もっとも、冬場には死人もでているので油断は禁物。このアンナプルナ・サーキットのトレッキング詳細についても、いずれ追記したい。

アンナプルナ・トレッキングには、TIMS許可証とアンナプルナ保護区入域証が必要。入域料は2016年現在、2000ルピー。

エベレスト

エベレスト・トレッキング。エベレスト街道を歩く。空港のあるルクラ(バスならジリ)を起点とし、シェルパの村ナムチェから、カラ・パタール、エベレスト・ベースキャンプ、ゴーキョ・ピーク、等を目標にしたトレッキングを行う。

エベレストを間近で見られることで、最も人気のあるトレッキング・コースだ。エベレスト・ベースキャンプからはエベレスと登山も行われる。私はこちらのコースはまだ未経験。いずれ挑戦したい。

エベレスト・トレッキングにはTIMS許可証と、サガルマータ国立公園の入域料が必要。入域料はだんだんと値上がっており、2016年現在、3390ルピー。

ネパールの体験 5点

登山、トレッキング、山歩き、ハイキング、ピクニック。これら山関係のアクティビティだけで5点満点。さらに山関係以外にも多くのアクティビティがある。

逆に、身体を動かさずとも楽しめる娯楽・エンターテインメントに関しては、ネパールは充実していない。

軽いハイキングから長めのトレッキング、本格的な登山まで、山を楽しむアクティビティに関して、ネパールは世界最高の場所だ。

わずと知れた世界最高峰エベレスト(チョモランマ)登山から、1泊2日~2週間以上のトレッキング、町周辺の裏山や丘を軽く散歩してみるなど、経験や体力に合わせた選択肢が豊富にある。

世界最高峰エベレストに登るためには、まず登山料だけで1万1千USドル(約113万円)が必要となる。

それに加えてガイド、ポーター、燃料、食料、荷物を運ぶヤク、各種装備、などと多くの金銭が必要になってくる。高いハードルだ。

加えてもちろん、登山技術もある程度は習熟している必要がある。私も挑戦するつもりなのだが、まだまだ先のことになりそうだ。

トレッキング・ルートとしては、エベレストアンナプルナランタンの3ルートが最も有名だろう。

この3ルートのトレッキングならば、ルート上の村にトレッカー向けの宿泊施設や食事施設がたくさんあるので、重い荷物を運ばずにトレッキングを行うことができる。

ただし、トレッキングのベストシーズンである10月~11月には、世界中のトレッカー達でルートが混雑することになる。

登山やトレッキング以外のアクティビティでは、世界で最長クラスのバンジージャンプや、パラグライディングロッククライミングマウンテンバイクラフティングカヤック、といったものも行うことができる。

登山やトレッキングもしてみたいけれど時間が無い!という方には、小型の飛行機でエベレストのそばを飛ぶマウンテンフライトがおすすめ。

カトマンズのトリブヴァン国際空港から飛行機が出ている。飛行機の中からだが、エベレストを間近に見ることができる。ポカラからは、超軽量の飛行機で空を飛ぶウルトラライトプレーンというものも出ている。

エンターテインメントとしては、カトマンズに映画館やカジノがある。

ネパールの安全度 3点

ネパールの治安は悪くない3点

ネパールでは基本的に、日中の明るい時間に町中を歩くぶんにはあまり問題はない。もちろん、スリや客引き、乱暴な運転の自動車などには注意が必要だが、凶悪な犯罪に遭う可能性は低いだろう。人気のない道も避けるほうがいい。

日が落ちた後もそれほど危険ではないが、街灯が無い地域が多いので夜は単純に暗くて視界が悪い。道も日本ほど整備されていないので足を引っかけて転んだり、穴に落ちたりしてケガをする可能性がある。

ネパールの中でもカトマンズやポカラは世界中、そしてネパール中から人が集まる一大観光地だ。集まってくる様々な人間の中には、当然犯罪者も含まれている。なので、ネパールの他の地域に比べると注意が必要になる。

観光地でフレンドリーに向こうから日本語や英語で話しかけてくる人は、こちらのお金目当てであることが多い。もしくはホテルに連れて行き、ホテル側から手数料を貰うビジネスのため。

公共のバスや雑然としたバザールのような、人でごった返している場所では、スリや置き引きがターゲットを狙っている。被害に遭わないよう注意が必要。貴重品や現金は見せびらかさない。荷物は肌身離さず持つ。放置しないこと。

カトマンズやポカラでは客引きも多いが、隣国インドに比べるとそれほどしつこくはない。『No』と言っても延々付いてこられるようなことは少ない。

交通事情について。特にカトマンズでは狭い路地をリキシャやバイク、自転車、それに自動車までが走ってくることがある。交通ルールもあって無いようなものなので、歩行者はひかれないように気を付ける必要がある。

ネパールの食べ物 4点

主食は日本と同じお米。おかずは素材の味+スパイス。クミン、ウコン、黒コショウ、トウガラシ、ターメリック、コリアンダー、ニンニク、ショウガなどが、スパイスとしてよく使われる。インドに比べるとややマイルドな味。4点

ネパールの人たちが毎日食べるのが、ダルバート(Dal bhat)。ダル(豆のスープ)にバート(ご飯)、それにタルカリ(野菜を中心としたおかず)やアチャール(漬物)がセットになった定食だ。

山中のロッジといった特殊な場所では、ダルとバートだけのこともある。

ダルバートを食べてパワーをつけて、ネパールの人たちは1日を頑張る。トレッキングや登山の厳しい行程も、ダルバートがあれば頑張れる。

そんなダルバートに対する信頼(信仰?)もあってか、『dal bhat power 24 hour』なんて言葉まである。Tシャツにプリントされているのをよく見かける。

『ダルバートのパワーで24時間頑張れる』といったニュアンスだろうか。ネパール人とダルバートとの密接な関係がうかがえる。

お米のご飯以外にも、トウモロコシやヒエ・ソバを粥状に煮たディロや、麦から作るツァンパチャパティ、といったものも主食になる。穀類・芋・野菜を煮たシャクパのようなシェルパ料理もある。

ネパールの料理には、チベットや中国、インドの料理が与えた影響が大きい。それらの料理もネパールではよく食されている。

チベット風蒸餃子のモモや、日本のうどんに似た麺類のトゥクパ、チベットの鍋料理ギャコック。焼きそばのようなチョウメン、インドのスナック、サモサなどもよく見かける。

カトマンズやポカラでは、世界各国の料理も味わえる。分厚いステーキ、ピザ、お蕎麦……。イタリア料理や中国料理、タイ料理、日本料理など各国の料理がネパールにいながら楽しめる。

ふつうのネパール料理に比べれば値段は高いが、日本で同等の料理を食べるのに比べれば、かなり安く食べられる(1,000円~2,000円程度)。

ネパールでもっとも広く飲まれている飲料というと、誰もがチヤと答えるだろう。インドでいうチャイだ。甘~いミルクティー。

ショウガやスパイスが入ったものもある。身体があたたまる飲み物だ。塩やバターを加えたチベタンティーも飲まれる。

インドのヨーグルトドリンク・ラッシーや、新鮮な果物を絞ったフレッシュジュースもよく売られている。コカ・コーラやファンタも大抵の売店やレストランで扱われているようだ。

お酒に関してはインドほど厳しくはない。ヒンドゥー教徒以外に、ネパールには仏教徒も多いからだろう。醸造酒のチャンや、チャンを蒸留した泡盛のような蒸留酒・ラキシーがネパール国内で作られている。

ネパールにはヒンドゥー教徒が多い。ヒンドゥーでは左手は不浄の手と考えられており、右手のみで食事をとる人が多い。

旅行者もならって右手のみを使って食事をとるのがいいだろう。もっとも今では多くの場所でスプーンやフォークを出してくれるので、無理して手で食べる必要もなくなってきている。

ネパールの清潔さ 2点

衛生状態は悪い。2点

他の周辺国同様、ネパールでも水道水は飲まないこと。ペットボトルの水を飲もう。

ペットボトルを購入する時には、フタに開けられた形跡がないか注意する。使用済みのペットボトルを再利用して水を入れ直しているケースもあるので。

2014年5月には肝炎コレラがネパールで流行したが、これは飲料水が原因だと考えられている。十分注意しよう。

水以外にも食べ物にも注意する必要がある。特に生野菜はなるべく避けるのが無難。火の通った料理を食べよう。

カトマンズは大気汚染も年々ひどくなってきているので、喉・気管支が弱い方はマスクを装着しよう。カトマンズでもマスクは購入できる。

ネパールのトイレ

空港やバスステーションならトイレ(有料)はたいていある。それ以外の場所では公衆トイレはほとんどない。ホテルやレストランでしっかり済ませておくのがいいだろう。

男性ならば現地のネパール人にならってこっそり済ませる手もあるのだが、女性だとさすがにそれは難しいだろう。だが、野外でトイレが無い場合は茂みで用を足すことになる。

トレッキング中については、宿泊するロッジにはトイレがある。道中の食堂やレストランでもトイレを借りることはできる。しかし、村と村、集落と集落の間には公衆トイレは無い。

我慢できなくなった時には、水源から離れた場所で、できるだけ深い穴を掘って、そこで用を足そう。可能ならトイレットペーパーは燃やして処理するのが良い(火事にならないようくれぐれも気を付けて!)。

標高の高い場所では、トイレといっても小屋の中に穴があるだけ、という場合もある。

お腹を壊したときには

隣国インドほどではないが、ネパールを旅行すると下痢になる可能性は高い。だが、軽い下痢ならば問題はない。水分を多くとって出す物を出していれば治っていく。

下痢止めは下痢状態でも長距離移動をしなければならない時など、どうしても必要な時のみ服用しよう。

ただ、1日に10回以上トイレに駆け込まなければならない、という状態が続く時のように深刻な下痢の時は病院へ。細菌性の下痢赤痢の可能性がある。

カトマンズやポカラなら、外国人がよく利用する英語が通じる病院がある。英語が不安なら、日本語ガイドを雇って病院に行こう。

ネパールではこういった酷い下痢にかかる可能性も高い。こういう時には日本で売ってる市販の胃腸薬では効果が薄い。正露丸なども効果が無いことが多い。

どうしても不安な場合は出発前にお医者さんに相談し、シプロフロキサシンやクラビットなどの、細菌性の下痢にも効果がある抗生物質を処方してもらうのがいいだろう。

ネパールの人と言葉 4点

4点。ネパール人は、おおむね素朴な性格の山の民だ。人は良い。気性はおおらか。だがそのおおらかさが裏目に出る場合も。

カトマンズでは外国人観光客目当ての詐欺師、タチの悪い客引きも存在するので注意。

悪:質の悪いガイド

私は初めてネパールを訪れた時に、ランタン地方でトレッキングを行った。その際にガイドを雇ったのだが、そのガイドがイマイチだった。最悪というほどではなく、最低限のガイド業務はこなしてくれたのだが……。

そのガイドの名前はラダ。彼は最初しばらくは問題なくガイドをしていてくれたのだが、途中の村々で宿泊しはじめてから様子がおかしくなってきた。

日中は寡黙なラダだが、夜になるとどうも饒舌になる。どうやらお酒を飲んでいるようだ。無料で酒を振舞ってもらえるらしい。一応ヒンドゥー教徒って言ってたのだけれどな。

多少の酒を飲んでもしっかりガイドしてくれれば問題ない、と思っていたら、段々と時間にルーズになってきた。そして早朝に出発したいと言っても、それは早すぎると言って同意してくれない。

山登りの時は朝5時6時には出発するからか、9時出発というと遅すぎるように思えるのだが。

そしてとうとう、その出発時間になっても出てこないようになった。部屋を見に行くとグースカ寝てやがる。「私はプロのガイドだ!」とかなんとか言ってたのは何だったのか。

前日の夜もお酒たくさん飲んでたみたいだからな。そのせいだろう。

もうガイド失格じゃないの? 一応仕事だろうに、酒を飲み過ぎて起きれないとか一体どうなってるんだ? なぜ私がガイドをわざわざ起こさないといけないんだ。腹が立ってきたのでラダは放っておいて一人で出発した。

小一時間歩いていたら、ラダが追いついてきた。さすがに速い。何か言いたげな表情だったが何も言ってこないので、しばらくそのまま黙っていた。

その後ポツポツと話したことをまとめると、やっぱりラダは酒癖が悪いらしい。本人の自覚もあるようだ。それなのにどうしても止められないという。

アルコール依存症だろうか。同情はするが、こちらもお金を払って雇っているので仕事はしっかりしてもらわないと困る。

そのようなことを話した。反省はしていたように見える。結局そのまま最後までガイドはしてもらったが、印象は悪いままだ。これなら一人でトレッキングした方が楽しかったんじゃないかなあ、とも思ってしまった。

ランタン・トレッキングをした時はちょうど雨季で、少し道が分かりにくい場面もあった。なので、ガイドがいて安心してトレッキングができたのも確かなのだけど、一人でもトレッキングできそうに感じた。

そして実際に2度目にネパールを訪れた時には、アンナプルナ・サーキットを一人で問題なくトレッキングできた。めちゃくちゃ楽しかった!

良いガイドなら最高に楽しいトレッキングになるのだろうけど、イマイチなガイドだとトレッキングの楽しさが損なわれてしまう。ガイド選びって、本当に大事!

良:ホスピタリティあふれる人たち

ネパールを旅行していて、激しく嫌な気分にさせられることは少ない。ネパールの人たちは全般的に人がいいと感じる。

カトマンズはあちこちから人が集まってきているので、嫌な感じの客引きなども多いが、それでも隣国インドに比べたら断然マシだ。

ランタンやアンナプルナのトレッキング中にも、多くの人たちに助けてもらった。道に迷って尋ねた時には、例外なくみんな快く道を教えてくれた。ありがたい。

トレッキングルートのロッジには何十泊としたけれど、ホスピタリティにあふれ、笑顔でもてなしてくれる人がほとんどだった。

寒い時には追加の毛布が借りられたし、熱いお湯も沸かしてもらえた。もちろんそれが彼らの生業だというのも分かってはいるが、それでも嬉しいものだ。

基本的にネパールの人はおおらかなので、日本人の自分からすると「めっちゃテキトーだな!」と感じることもある。そこでイライラすることなく、ゆったりとした時間を楽しめるような人間でありたいものだ。

英語はそこそこ通じる

公用語はネパール語。ヒンディー語やウルドゥー語に近いことばだ。ネパール語の他にマイティリ語、ボージュプリー語、タルー語、タマン語など様々な民族言語が使用されている。

カトマンズやポカラは世界中から外国人観光客が訪れるので、英語は通じやすくなっている。

また、エベレスト・トレッキングやアンナプルナ・サーキットといった人気のトレッキングコースでは、ルートの途中に拠点となる村がいくつもある。こういった村でも多少の英語は通じやすい。

しかしもちろん、すべてのネパール人が英語を話せるわけではない。数語のネパール語を覚えておくだけで、さらに旅行が楽しくなる。

  • ナマステ(こんにちは)
  • ダンニャヴァッド(ありがとう)
  • カティ ホ?(いくら?)

この3つだけでも覚えておこう。

ネパールの宗教

ヒンドゥー教徒が約80%。そのほかは仏教、イスラム教、キラント教など。以前はヒンドゥー教を国教としていた世界唯一の国家だったが、現在はヒンドゥー教はネパールの国教ではなくなっている。

ネパールの物価とお土産 5点

物価は安い。世界最安レベル5点

ネパールの通貨と両替

通貨はルピー(Rs)。ネパール・ルピー。補助単位はパイサで、1ルピー=100パイサ。

2016年9月の時点では、1ルピー=約1円。分かりやすい!

両替は銀行、ホテル、両替所(Money Changer)などで可能。銀行は営業時間が短く待ち時間も長くなりがちなので、両替所が便利。

カトマンズやポカラといった大きな町なら、日本円でも問題なく両替できる。トレッキングなどで地方に行くなら、ネパール・ルピーの現金を十分持っていく必要がある。

日本円が使えなくともUSドルなら使える場面も多いので、予備のお金はUSドルにしておくと安心。

額面が大きい札(500ルピー札や1000ルピー札)はお釣りが無いため受け取ってもらえない場合も多い。小さい札を多めに用意しておくと役に立つ。

カトマンズやポカラならATMもあちこちで見かける。PlusCirrusのマークが付いた国際キャッシュカード、デビットカードなどで、現地通貨を直接引き出すことができる。

ただし、ATMは利用手数料を取られる場合が多くなってきている。ATMを利用するときは安全のため周囲の状況に気を配ろう。

ネパールの物価

大まかな目安に。ネパールの物価は安いが、カトマンズのタメル地区は、ネパールの中では物価が高めになっている。

ペットボトルの水1本(1L)が15ルピー(約15円)程度から購入できる。

地元のネパール人が集まる食堂でダルバートを食べるなら、100ルピー前後で食べられる。が、カトマンズは物価が高いので、安くとも150ルピー以上はする場合が多い。

外国人観光客がたくさん集まるような、カトマンズやポカラのモダンなレストランで食事をとるなら、値段はもっと高くなる。

とはいえ特別なコース料理でもなければ大抵は1人1000ルピー、高くとも2000ルピーまででおさまる場合がほとんど(コース料理などを除く)。

こういった中級・高級レストランでは、会計の際にメニューの料金にプラスして税金13%とサービス料10%が加えられる(メニューの料金に含まれている場合もある)。会計の際にやけに高くなっていて驚かないよう覚えておこう。

宿泊に関しては、カトマンズやポカラなら幅広いレンジで揃っている。ゲストハウスやロッジといった最も安い施設に宿泊するなら、10ドル以下、数百円程度から宿泊することができる。

安めのホテルなら1000円程度からこぎれいな部屋に泊まれたりする。

1万円以内でも十分に快適な中級ホテルに宿泊できるし、シャングリラのような高級ホテル(数万円~)もカトマンズにはある。なお、宿泊料金に関してもカトマンズは地方に比べて高め。

カトマンズやポカラ以外の地方では、宿泊の選択肢は少なくなる。

山の物価は別物

ネパールは物価が安いが、トレッキングの際の物価に関しては全く別物。標高の高い不便な場所への輸送費が掛かっているので、地上に比べてかなり割高になっている。

富士山の山頂が近くなればなるほど、物が高くなるのと同じようなものだ。富士山頂近くでは、ペットボトルの水1本が500円以上になる。それと同様に、水、食料、日用品などすべての物資の値段が高くなっている。

それにしても、標高の高い山の中でさえ、ビールが売られていたりするのには驚かされる(欧米の方が飲んでいる場面によく出くわす。標高の高い場所でアルコールを摂取するのは少々危険なのだが)。

自分ですべての物資を運ぶことを考えると、値段が高くとも物資が補給できるのは非常にありがたい。

ネパールのショッピング

ネパールでショッピングするなら、手作りの民芸品や工芸品といったハンディクラフトや、ウールやカシミヤ、ヤクの毛皮を使った手編み製品が、日本で買う場合に比べてお安く購入できる。

エベレスト梵字のような、ネパールらしい柄がプリントされたTシャツがあちこちで売られている。こういったTシャツも良い記念品になるだろう。

ただし、土産物Tシャツの生地の質にはあまり期待してはいけない。私が購入したTシャツも、1度洗っただけで穴が開いてしまったものがあった。いくらなんでも酷い。

仏画仏像曼荼羅マニ車のような仏教関連品もよく見かける。信心深い方にはいいお土産になるだろう。

傭兵で有名な、グルカの人たちが身につけているククリナイフも売られているが、刃渡り15㎝以上のものは日本には持ち帰ることができないので注意。

他にもネパールならではの天然素材品も多く売られている。石鹸やアロマ用品、茶、スパイス、はちみつ、岩塩、などなど。

カトマンズのタメル地区にはお土産物屋も多くてとても便利。値段はやや割高だが交渉は可能(定価販売の店もある)。時間が許せば、地元の人たちが集まるバザールで掘り出し物を探すのも楽しい。

タメル地区にはアウトドアショップがずらりと立ち並ぶ地域がある。

ただし、ここで売られているThe North Faceパタゴニアマムート、といった有名アウトドアブランドの商品は、ほぼ99%ニセモノだ。値段を知ればすぐわかるとは思うが注意。

正規品の本物が欲しい場合は、The North FaceやMountain Hardwareのオフィシャルショップがあるのでそちらへ。タメル地区の東の方にある。ただし値段は日本国内と変わらない。セール時期に当たることを期待しよう。

ネパールに行くなら泊まりたい!おすすめホテル

ダライ ラ ブティック ホテル (Dalai-La Boutique Hotel)

カトマンズの人気エリア・タメル地区の、便利な場所に位置するブティックホテル。2014年にオープンした新しく綺麗なホテルだ。

ネワール様式のレンガ造りの建物で、建物の中は騒々しいタメルの喧騒から離れて静か。レストラン『the hub』のイタリアンはメニューが豊富で味も抜群と評判だ。

美しい中庭にはバーもあり、おちついた雰囲気でリラックスすることができる。

スタッフもホスピタリティ抜群。トラベルデスクもあり、トレッキングからエベレストのマウンテンフライト、シティツアーまで、何でも旅行の相談をすることができる。

ソーラーシステムもあり、カトマンズではよく起こる停電に対応している。

朝食込み。エレベーターが無いことには注意。

ネパールのおすすめオプショナルツアー

カトマンズの空港から飛行機に乗り、ヒマラヤ山脈・エベレストの絶景を眺めて遊覧飛行する、マウンテンフライトツアーが出ている。トレッキングをしている時間は無いが、美しい山々を間近で見てみたい!という方にオススメ。

ネパールの基本情報:費用、アクセス、服装、チップなど

ネパールってどこにある国?

中国、インドと陸上で国境を接している内陸国。

ネパール旅行の費用はどれくらい?

ツアーの平均旅行代金
4日間~12日間のツアーで、約7万9千円~56万8千円程度。
 

ネパールへのアクセス

日本からはネパールへの直行便は無い(2016年9月現在)。もし直行便があれば7~8時間で到着するのだが、乗り継ぎになるので合計15時間以上掛かってしまう(乗り継ぎ時間を含む)。

バンコク(タイ)やデリー(インド)、シンガポールやクアラルンプール(マレーシア)、香港、ソウル(韓国)、広州(中国)などを経由して行くことになる。

ネパールへの入国・時差

ネパールへの入国にはビザが必要。観光ビザは事前に日本のネパール大使館や領事館で取得することもできるが、空港到着時や国境でもアライバルビザが取得できる。

2016年8月現在、15日間(25USドル)、30日間(40USドル)、90日間(100USドル)となっている。

日本との時差はマイナス3時間15分。日本が夜7時(19:00)の時、ネパールでは午後3時45分(15:45)。

ネパールの気候と服装

旅行のベストシーズンは10月~11月と、3~4月。雨の少ない乾季だ。特にトレッキングにはこのシーズンがいい。

6月~9月前半の雨季でも旅行は可能だが、雨がよく降るので道が悪く、交通機関も遅れやすいことを覚悟しておかなければならない。

3000メートル以上の高地に行く場合は、フリースやダウンジャケット等のしっかりとした防寒具が必携。忘れた場合はカトマンズで購入しよう。

ネパールの電気事情

ネパールの電圧は220Vで50Hz。電圧が日本と異なるので、海外対応の家電製品でなければ使用できない。コンセントの形状はB型とC型が多い。

日本のコンセントとは形式が異なるので、マルチ電源プラグや変換プラグを持っていくのがよいだろう。

最近のスマートフォンやデジタルカメラは、大抵は海外の電圧に対応している。コンセントとプラグの形さえ合えば、充電も可能だろう(念の為マニュアルなど調べた方がいい)。

ネパール国内の交通

ネパールでの国内移動は、バスか飛行機になる。飛行機は長距離の移動になるので、基本的にはバスが旅行者の足となる。

バスの場合、距離は近そうに見えても想定以上に時間が掛かる場合も多い。道悪で思うように進まなかったりするし、エンストで止まってしまうことも日常茶飯事だ。

バスを利用する場合は特に、タイトなスケジュールは組まない方がいい

カトマンズ~ポカラ間の空路は旅行者によく使われる。バスだと7~8時間の道が、飛行機なら30~40分になる。時間があまりない場合にはとても便利。

カトマンズ~ポカラのフライト料金は、126USドル(2016年8月現在。片道料金)。

エベレスト・トレッキングやアンナプルナ・トレッキングの場合も飛行機を使えば大幅な時間短縮ができる。

エベレスト・トレッキングの起点となるルクラへは、飛行機で訪れるのが一般的。カトマンズ~ルクラのフライト料金は、161USドル(2016年8月現在。片道料金)。

10~11月のトレッキングシーズンはこの路線のフライトに人気が集中するので、早めにチケットを確保するほうがよい。天候の関係で欠航も多い。必ずしも予定通りに行くとは限らないので、注意が必要。

カトマンズからルクラへはバスや徒歩でたどり着くこともできるが、5日以上は掛かるのでスケジュールには余裕をもって。

アンナプルナのジョムソンへは、ポカラ~ジョムソンのフライト料金が111USドル(2016年8月現在。片道料金)となっている。

バス、飛行機以外に、カトマンズの市内移動といったごく短距離の移動なら、インドでもおなじみのリキシャ(リクシャー)がある。リキシャは乗り込む前に料金の交渉が必要

外国人旅行者と見るとボったくってくる運転手が多い。ホテルのスタッフや現地に詳しい人に、自分の行くルートのおおまかな相場を聞いておくのがいい。

ネパールのインターネット環境

ホテルやレストラン・カフェなどで、無線LAN(Wi-F)iが使える場所が増えてきている。最近ではトレッキングルートの中のロッジでもネットが使える場合がある。ただし、通信速度には期待してはいけない。

ネパールの習慣とチップ

高級ホテルで荷物を運んでもらったときなどは、荷物1個につき10~20ルピー程度。高級レストランでは、サービス料が料金に含まれていない場合に、料金総額の10%程度。

ネパールではトレッキングや登山のおともとして、ガイドやポーターを雇う機会が多い。ガイドやポーターには基本的にチップを渡す習慣がある。このチップは彼らの重要な収入源となっている。

目安としては、トレッキングガイドの場合、1日あたり200ルピー~300ルピー。荷物を運ぶポーターの場合、1日あたり100ルピー~150ルピー。

この金額はあくまで目安。もし彼らのサービスが素晴らしいものだったなら、感謝の気持ちを金額に上乗せしてあげれば喜ばれるだろう。

逆にサービスが最悪なものだったなら、チップの金額を下げ、その理由も伝えるのがいいだろう。

なお、最初にガイドやポーターを雇うとき、あらかじめチップの料金を含めたガイド料金を支払えないか交渉することもできる。

「チップいくら払えばいんだろう……」という不安を解消するにはいい方法だ。しかしガイドによっては、チップの金額が決まってしまうことで、サービスの質が低下する可能性もある。

ネパールまとめ

ネパールは世界最高峰の山々に囲まれた美しい国だ。はっとするような美しい自然の風景を味わいたいのなら、ネパールはぴったりの国。

また、仏教やヒンドゥー教の寺院を訪ねまわるという楽しみもある。活気のある首都カトマンズでネパールの生活を味わうのもいいし、ポカラで何もせずのんびりリラックスするのもいい。

反面、刺激的な大都会の雰囲気などは、ネパールでは味わえない。カトマンズは魅力的な首都だとは思うが、ごちゃごちゃとしたアジア特有の雑然とした雰囲気の街だ。好き嫌いが分かれるだろう。

身体を動かすアクティビティが嫌いな人にも、ネパールは物足りなく感じられるかもしれない。

とはいえ、美しい風景を眺めるのが嫌いな人というのは少ないだろう。世界最高峰のエベレストの美しさを自分の眼で確かめるだけでも、ネパールに行く価値はあるはず。

私も生きているうちにエベレストに登りにいくつもりだ。

それでは、よい旅を!


[最終更新日]2018/01/10