インド旅行の魅力!おすすめ観光地や治安など7つの評価でまとめて紹介
インド
(India)
見どころ | 5点 | 向き不向きが激しいけれども | |
体験 | 4点 | 映画・音楽・舞踊・登山など | |
治安・安全 | 2.5点 | 意外?に治安は悪い | |
食べ物 | 4.5点 | スパイスが苦手でなければ良 | |
清潔さ | 1.5点 | 凄いが想像を絶する程ではない | |
人の良さ | 2点 | 客引きは酷いがいい人も多い | |
物価 | 5点 | 多少の地域差はあるが安い |
インドは混沌とした国。なんでもありの国。目茶苦茶な国。カルチャーショックの国。カレーの国……。様々な想像を掻き立てる国だ。
興味深い国であるのは間違いない。巨大な国土を持つ国でもあるので地域差も大きい。『多くの人が想像するインド』以外にもインドは多様な顔を見せる。
インドの見どころ・観光地 5点
インドは国それ自体が見どころと言える。私は5点を付けているが、人によっては0点にも-100点にもなるだろう。好き嫌いの別れやすい国だ。
インドではふつうに日本で暮らしていたら一生出会うことのないような人達に出会える可能性が高い。これもインドの見どころのひとつ。
奇想天外な人、テキトー過ぎる人、ひたすら修行をしている人、ひたすら優しい人、超大金持ち、今日食べるものも無い子ども、インドではありとあらゆる人間が混ざりあっている。
人以外にもインドには見どころが多い。インドでは37件もの世界遺産が登録されている。
世界遺産に登録されていなくとも見どころのある場所も多いし、インド独自の文化、ヨガやアーユルヴェーダ、インド音楽、等々どれほど時間があっても足りないほどの見どころがある国だ。
インドの世界遺産
インドには世界遺産が37ヵ所ある(2019年1月時点)。
- アジャンター石窟群
- エローラ石窟群
- アグラ城塞
- タージ・マハル
- コナーラクのスーリヤ寺院
- マハーバリプラムの建造物群
- ゴアの教会群と修道院群
- カジュラーホーの建造物群
- ハンピの建造物群
- ファテープル・シークリー
- パッタダカルの建造物群
- エレファンタ石窟群
- 大チョーラ朝寺院群
- サーンチーの仏教建造物群
- デリーのフマーユーン廟
- デリーのクトゥブ・ミナールとその建造物群
- インドの山岳鉄道群
- ブッダガヤの大菩提寺
- ビンベットカの岩陰遺跡群
- チャトラパティ・シヴァージー・ターミナス駅(旧ヴィクトリア・ターミナス駅)
- チャンパネール=パーヴァガドゥ遺跡公園
- 赤い城の建造物群
- ジャイプルのジャンタル・マンタル
- ラージャスターン州の6つの丘陵城砦群
- グジャラート州パタンのラーニキ・ヴァヴ[女王の階段井戸]
- ビハール州ナーランダーのナーランダー・マハーヴィハーラ(ナーランダ大学)の考古遺跡
- ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献(6か国と共有)
- アフマダーバードの歴史都市
- ムンバイのヴィクトリア朝とアール・デコの遺産群
- カジランガ国立公園
- マナス国立公園
- ケオラデオ(ケーオラーデーオ)国立公園
- スンダルバンス国立公園
- ナンダ・デヴィ(ナンダー・デーヴィー)国立公園及び花の谷国立公園
- 西ガーツ山脈
- 大ヒマラヤ国立公園
- カンチェンジュンガ国立公園
1~29が文化遺産。29~36が自然遺産。37が複合遺産。
……多い。多すぎる。さすがにここまで多いと全てを回るのは難しい。そして全ての世界遺産を回る必要もない。見てみたい世界遺産があればそこに訪れてみればいい。
以下では世界遺産でない場所も含め、私が訪れた見どころについていくつか紹介する。
エローラ石窟群
世界遺産のエローラは西インドの大都市ムンバイの東、アウランガーバード郊外の石窟寺院群。アウランガーバードから車で約1時間。ここには仏教石窟(第1窟~第12窟)、ヒンドゥー教石窟(第13窟~第29窟)、ジャイナ教石窟(第30窟~第34窟)と、3つの宗教の石窟群が存在する。
34ある石窟群の中で、最大のハイライトは第16窟のカイラーサナータ寺院。
岩を積み上げて造るのではなく、巨大な岩を削って彫り込んで作られた巨大な石窟寺院で、完成までには100年以上もの歳月がかかっているという。いったいどれだけの岩石を削って削って削り取ったのか。
1つの岩から彫りだしたとは信じられない規模の石窟だ。ここではうす暗い階段を上ったり下りたり、真っ暗な部屋に入ってコウモリの鳴き声を聴いたりと、ちょっとしたアトラクション気分も味わえる。
私はエローラ石窟群の中でこの第16窟・カイラーサナータ寺院を一番最初に見て歩き、とてつもない規模の石窟に圧倒された。
最初にこれを見たせいか、他の石窟群の印象がどうにも薄くなってしまった。こういう事態を避けるには一番最後にカイラーサナータ寺院を見るほうがいいのかもしれない。
一応私は駆け足ですべての石窟群を見て歩いたのだが、第30窟~第34窟のジャイナ教石窟群はかなり距離が離れている。
歩いていけない距離ではないが、リキシャを使った方が無難だ。ここにはカイラーサナータ寺院ほどではないが規模の大きい石窟もあったし、触れると運が良くなるという石にも触れたので行ってよかった。
帰り際には夕日を背にたくさんの鳥が飛んでいる光景を見ることができた。綺麗。
残念ながら私は時間が無くて行くことができなかったが、エローラ石窟群は同じ世界遺産のアジャンター石窟群からそれほど遠くない距離にある。
二つの石窟群を組み合わせたツアーなどもあるようだ。時間が許すなら両方の石窟群を訪れて見比べてみるのもいいだろう。
アグラのタージ・マハル
インドといえば白亜のタージ・マハルが頭に浮かぶ人も多いだろう。それほど象徴的で美しい建物だ。インドに来たからには是非一目見ておきたい。
写真のような美しいタージを見られるかは運しだい。くもりの時もあるし、空気が煙っているときもある。いい天気になることを祈ろう。
タージ・マハルの入場料は15ルピー→750ルピー→1100ルピー(約1750円。2019年1月時点。霊廟内見学の場合追加入場料200ルピーも必要)と年々値上がりしている。
これは外国人料金で、現地のインド人料金は20ルピー。観光も重要な収入源なので仕方がないのかもしれないが……。
通常は日没までしか見学できないタージ・マハルだが、金曜日とラマダンの月を除いた、満月の日と前後2日間は夜間のタージ見学が可能。ただし人数限定となっている。
インドの目玉観光地だけあって、タージ・マハル周辺は特に客引きが鬱陶しい。小さい子どもの客引きも多数。なかなかあきらめずにしつこい客引きも多い。
マトモに対応していては日が暮れてしまうので、完全に無視するか、きつめに「No!」と言うのが無難。
首都デリーから日帰り観光も可能。その場合は急行列車を使うといい。片道約2時間。他の移動手段だと片道5時間以上かかってしまうので日帰りはきついだろう。デリーからアグラへの日帰りオプショナルツアーもある。
ダージリンと山岳鉄道
日本では紅茶で有名なダージリンは、西ベンガル州の中心都市。坂の多い街。標高2134mに位置し、ヒマラヤの展望がよい。
北には標高8,536m、世界第3位の高峰カンチェンジュンガが見える。標高が高いので夏は涼しくすごしやすいが、冬は非常に寒い。しかし晴れてヒマラヤの眺望が見えやすいのは乾燥した冬(11月~2月頃)。
ダージリンはインドの北東の端近くに位置し、バングラデシュやネパール、ブータンといった隣国にも近い。
住んでいる人たちもネパール系、チベット系の人たちが多く、彼らは概して穏やかで優しい。顔だちも日本人や中国人よりだ。
鬱陶しい客引きも少なくて、同じインドでもこれほど違うのかと驚いてしまう。
北インドの有名観光地に比べると、ダージリンはゆったりと過ごしやすい町だ。道に迷ったときに尋ねると、親切に道案内をしてくれる方も多い。いいところだ。
他にダージリンには、ダージリンティーの茶葉を生産しているハッピーバレー紅茶園(Happy Valley Tea Estate)や、ロイド植物園、ビューポイントとして有名なタイガー・ヒルといった見どころがある。
タイガー・ヒルから夜明けのカンチェンジュンガ、エベレストを眺めるなら朝4時ごろに時計台に集まるジープを利用すればいい。
タイガー・ヒルはダージリンの中でもさらに標高が高い丘(2590m)で、しかも早朝なので余計に冷え込む。防寒具は必須。
私が訪れた11月末でも寒くて寒くてたまらなかった。タイガー・ヒルの展望台には暖かいチャイが売られているので2杯も飲んでしまった(1杯は入場券に付いてたようで無料だった)。
トイ・トレイン(ダージリン・ヒマラヤ鉄道)
世界遺産の『インドの山岳鉄道群』のひとつがダージリン・ヒマラヤ鉄道だ。小型の蒸気機関車がそのかわいらしさからトイ・トレイン(おもちゃの汽船)とも呼ばれる。
ただし、現在は蒸気機関車が走るのは一部の区間で、ディーゼル機関車がほとんどの区間を走っている。
このトイ・トレインは速度が非常に遅く、人が走って追い越せるほど。その遅さゆえか、地元のインド人は無賃乗車が非常に多い。
私がダージリンからニュージャルパイグリへのトイ・トレインに乗った時には、走っている列車に飛び乗ったり、途中で飛び降りて別の車両に走っていったりする人達を何度も見た。
そしてそれを咎めるような雰囲気でもない。おおらか! おおらかな雰囲気のなか、ゆっくりゆったりと走る車両から見る山々や街の風景。すばらしい。
私がこのトイ・トレインに乗った時は9:15にダージリンを出発し、16:00にニュージャルパイグリ到着予定で、正確に予定通り到着した。インドでこんなに正確に交通機関が動くなんて……、とすこし感慨深いものがあった。
バラナシ(ベナレス)
ヴァーラーナシー、ワーラーナシー、ヴァーラーナスィー、とも表記される。Varanasi。巡礼の聖地としての古名はカーシー。
バラナシはガンガー(ガンジス川)沿いに位置するヒンドゥー教の聖地で、数多の人達がインドの国内外から巡礼にやってくる。
早朝にはガート(沐浴場)で沐浴し、朝日に祈りを捧げる巡礼者の姿を見ることができる。
バラナシ自体は世界遺産ではないが、一般に想像される「インドらしいインド」がバラナシにはある。混沌としたインドらしい町だ。
ヒンドゥーの聖地だけあって、聖なる動物である牛が町中のいたるところにいる。牛、牛、牛。牛の町。
数多くの牛が生きているので、牛の糞もいたるところにある。牛糞を一度も踏まずにやり過ごすのはバラナシでは難しいレベル。糞だらけ。
ガート近くの旧市街は迷路のようになっており、人がたくさん行き交う大き目の道から少し離れれば、ひっそりとした小さな路地がいくつも広がっている。路地好きには最高。
しかし治安はそこまでよくないので、警戒が必要だ。治安・安全の項目でも書いているが、インドでは怖い話をけっこう聞く。
悪い意味でインド名物の客引きもここにバラナシにはたくさんいる。多くの客引きが毎日カモを探して歩いている。北インド観光地の客引きは質の悪い輩が多いが、残念ながらバラナシの客引きも非常にうっとうしい。
ガンジス川沿いを歩いていると、非常に多くの客引きが声を掛けてくる。のんびり散歩なんてしてられない。
わざわざ日本語や韓国語や中国語や英語で話しかけてくる。詐欺・ガイド料金・ホテルに案内してコミッション(手数料)目当て……、そういう目的だ。
そして恐ろしくしつこい客引きもいる。無視して早歩きしようが、歩く速度を変えて巻いてやろうとしようが、「ついてくんな」「Don’t follow me!」とかきつい口調で言おうが、座って休憩しようが、何をやっても延々とついてくる。
適当なホテルに入ってやり過ごそうとしても、そのホテルの中にまで入ってくる。心底鬱陶しくて気味悪かった。怖い。
こういう風に書くと私がバラナシを嫌っているように思えるかもしれないが、違う。むしろ私はバラナシが好きだ。
客引きや治安だけは何とかして欲しいのだが、それ以外の混沌とした雰囲気は大好き。バンスリー(インドの横笛)を習ったりして2週間ほど滞在していたが、もっと長くいてもよかったくらい。
狭い路地をガンガン通っていく牛・自転車・バイク。「レッドスネークカモン」と蛇を操る蛇使い。牛の群れが走る。犬と山羊が仲よく歩いている。
沐浴する人たち。凧揚げやクリケットを楽しむ子どもたち。ラリっているジャンキー。鬱陶しい物乞い。客引き。聖人……。あらゆる人や動物がごちゃまぜになっているバラナシの雰囲気が私はとても好きだ。
ちなみにバラナシは、シタールやタブラ、バンスリといったインドの楽器を習うのにも良い場所だ。バラナシは音楽の町。旧市街を歩いているとあちこちから楽器の音色が聞こえてくる。
楽器を教える先生も何人もいるし、学校もいくつかあったかと思う。
しかし、どこで習えばいいのかは難しいところ。実際に習っていた人に聞くのが一番なのだが……。私が習っていたバンスリの先生は、腕は良かったが教える人間としてはイマイチだった。残念。
デリー
世界中からありとあらゆる旅行者が集まり、インド中からありとあらゆるインド人も集まるインドの首都。オールドデリーとニューデリーに分かれる。
北インドの観光地の例に漏れず、客引きや詐欺師が多く鬱陶しい。落ち着ける場所ではない。
大都市なので、何か必要なものがある場合はここで揃えておくのがいい。私はニューデリーの中心地コンノート・プレイス周辺の本屋で、英語の地図やアフリカのガイドブックを購入した。
この周辺には大きい本屋が何軒か軒を連ねているので欲しい本があれば回ってみるのがいいだろう。
また、分かりにくい場所にあるNew Delhi Municipal Council(N.D.M.C)で黄熱病の予防接種も受けた(160ルピー。今は値上がりしている可能性が高い)。
この病院?の場所は分かりにくいので、近くのSt.Thomas Schoolを目印にするのがいい。
オリンパスのデジタルカメラのバッテリーや小さめのバックパックも購入したが、両方とも偽物だった。バッテリーは一見では本物と見分けのつかないもので、見事に騙された。
バックパックは「まあそうだろうな」と分かっていて買ったようなものだったが、1週間と保たずにビリビリに破れてしまった。あまりの耐久力の弱さに驚かされた。
インドの体験 4点
映画や舞踊に音楽、サファリにトレッキング、登山と豊富。4点。
インドのエンターテインメント
インドはボリウッド(Bollywood)と呼ばれるムンバイに代表されるように、世界最大の映画生産国。映画の作成本数や動員客数ともに世界トップレベル。
さすがに日本語の字幕が付いていることはまずないが、英語の字幕なら付いていることも多い。字幕がなくとも雰囲気だけでも楽しむことはできるので、映画はちょっとした娯楽に最適。
古典舞踊や古典音楽もホールや寺院で楽しめるし、インドの楽器(タブラやシタール等)・音楽を学ぶことだってできる。本場のヨガだって学べる。
インドのアウトドア・アクティビティ
インドにはササーン・ギル国立公園をはじめとして多くの国立公園があり、トラやライオンに出会える(かもしれない)サファリツアーが楽しめる。
国立公園には象を飼いならしているところも多く、象に乗って園内を歩くオプションもある。
インドではトレッキングや登山ができる地域も多い。特に北部のヒマラヤのふもとでは多くのトレッキング・登山ルートがあり、いにしえの寺院や湖を楽しみながらの山行が楽しめる。
マナーリーやレーといった大きめの町なら旅行会社もあり、登山の手配も頼むことができる。
インドは広い。他にもバードウォッチング、ラクダや馬乗り、ダイビングやシュノーケリング、ハンググライダーやパラグライディング、カヤックやラフティング、スキーやスノーボード、といった様々なアクティビティが楽しめる。
もし現地の旅行会社でこういったアクティビティを手配する場合、安全が確保されているかには十分な注意が必要だ。
インド特有のいい加減さで安全がおろそかになっている場合もあるからだ。情報を集めて定評のある会社で手配するのがいい。
インドの治安・安全 2.5点
意外?にインドの治安は悪いのではないかと思う。2.5点。
インドはその混沌としたカオスな雰囲気や、カルチャーショックを受けるような文化、日本とはかけ離れた衛生状態などが話題になることは多いのだが、治安・安全については意外に語られていないような印象を受ける。
基本的にインドでは、昼間に町中の大通りを歩くぶんにはあまり問題はない。もちろん、スリや客引き、乱暴な運転の自動車などには注意が必要だが、凶悪な犯罪に遭う可能性は低いだろう。
ただし、人気の少ない場所では昼間でも警戒が必要だ。特にデリーやバラナシの旧市街のような入り組んだ迷宮のようになっている場所ではいっそうの警戒が必要。
こういった旧市街でも、人がたくさん通る大きい道を歩く分には問題ない。
だが少し道をそれて小さい路地に入っていくと、途端に人気がなくなったりもする。これが夜間だったりすると大変に危険。大勢で人の居ない建物に押し込まれたりするともうどうしようもない。
実際にバラナシにいた時、他の旅行者からこんな話も聞いた。バラナシの迷宮のような旧市街で、10代前半の大勢の少年達に女性がさらわれ、レイプされたという話。
またとあるホテルでは、レセプションに行方不明者の写真がズラっと貼られていることがあって、ゾっとした。中には日本人らしき人もいた。
デリーやバラナシの迷路のような旧市街で夜中にさらわれたりしたら、本当にもうどうにもならない。
インドはどんな人間でも受け入れるおおらかな雰囲気を持っている。それは犯罪組織や犯罪者に対してでも同じなのかもしれない。あまり気を抜きすぎないよう気をつけたい。
インドの食べ物 4.5点
バリエーション豊か。ガラムマサラのようなスパイス(香辛料)が多用される料理。4.5点。
インドでは左手は不浄の手と考えられており、右手のみで食事をとる。旅行者もならって右手のみを使って食事をとるのがいいだろう。
もっとも今ではほとんどの場所でスプーンやフォークを出してくれるので、無理して手で食べる必要もなくなってきている。
北インドでは主食はナンやチャパティいったパンが中心となる。南インドではごはんが中心。
飲み物の基本はチャイ。レストランでなくとも街角のあちこちにチャイ売りがいて安く(3ルピー~10ルピー)飲むことができる。
北インドではターリー、南インドではミールスと呼ばれる定食があり、これは一人旅の旅行者には大変ありがたい。
お盆のような丸いお皿にチャパティやナン、ごはんといった主食とカレー数種類、ダル(汁物)などがセットになったものだ。
日本ではインドといえばカレーという印象があるが、実際にはインドの「カレー」は外来語であり、「香辛料を使った煮込み料理」というくらいの意味合いだ。
なので、日本で食べているカレーライスはインドにはない(インドの日本料理屋では食べられる)。
インドには多くの宗教があり、その戒律によって肉類を食べないベジタリアンやビーガンが大勢いる。そのため料理もベジタリアン料理とノンベジタリアン料理に大きく分かれている。
ベジタリアンかノンベジタリアンかを聞かれる場合もあるので頭の片隅に置いておくといいだろう。
代表的なインド料理としては、具沢山の炊き込みご飯のビリヤニ、インドのみそ汁とも言われる豆スープのダール、ヨーグルトやスパイスで漬け込んだ肉を壷窯で焼き上げるタンドリーチキン、タンドリーチキンに似ているが骨なしのチキンティカ、チキンティカをカレーソースで煮込んだチキンティカマサラ、串焼き料理のシークカバーブ(シシカバブ)などだろうか。
南インドではドーサと呼ばれるクレープのような料理がポピュラー。生地の中に香辛料で炒めたじゃがいもなどを詰めてくるんだマサラドーサなどがある。
また南インドでは香辛料は北インドに比べるとややマイルド。ごはんが主食でカレーにはココナッツオイルがよく使われるのが特徴的だ。
インドの北部~北東部ではネパールやチベットに近いこともあり、ネパール料理やチベット料理のお店も多い。
飲み物は通常のミネラルウォーター、ドリンキングウォーター、コカ・コーラ、ファンタなどはどこにでも売っている。
ラッシーはダヒー(ヨーグルト)をベースに作られた飲むヨーグルトのような飲料で、果物を加えた種々のラッシーがある。バナナやマンゴー、パパイヤ、パイナップルといったフルーツも豊富で、その場でミキサーして作るフレッシュジュースも味わえる。
お酒に関しては、禁酒となっている州(グジャラート州など)もある。基本的にお酒はよくないものとの認識がインド人の間ではあるようだ。徐々に緩和されていっているようではあるが……。
禁酒となっている州でも外国人は、パスポートを提出したり許可証を入手すれば購入できることもある。もっとも、おおっぴらには飲めないので注意。
インドの清潔さ 1.5点
事前に想像していた程は酷くはなかった。しかしそれは私が他の国々を回った後だったからで、初めての海外旅行がインドだったらどうだろうか?
インドの清潔さ(不潔さ)はあなたの想像の斜め上をいっている可能性もある。1.5点。
インドでは水道水は飲まないこと。ペットボトルの水を飲もう。
スーパーなどのしっかりしたお店以外でペットボトルを購入する時には、フタに開けられた形跡がないか注意するほうがいい。使用済みのペットボトルを再利用してテキトーな水を入れているケースもある。
清潔さについては、インドは巨大な国なので地域差が大きい。
例えばバラナシのようなヒンドゥーの聖地では町は牛であふれている。よって、牛の糞もあふれている。その糞目当ての蝿もあふれている。衛生状態としてはよくないのは確かだ。
気のせいかもしれないが、インドの蝿は他の国の蝿よりもしつこかったような気さえする。
逆にムンバイのような大都市の高級ホテルに泊まって、必要な場所にだけホテルからタクシーで移動する、といったスタイルならそれほど汚い場面にも出会わないだろう。自分の好きなスタイルで旅行するのがいい。
インドのトイレ
バスや列車の駅、有名観光地等ならトイレ(有料)はたいていあるが、それ以外の場所では公衆トイレはそれほど多くない。ホテルやレストランでしっかり済ませておくのがいいだろう。
男性ならば現地のインド人にならってこっそり済ませる手もあるのだが、女性だとさすがにそれは難しいだろう。野外でトイレが無い場合は茂みで用を足すことになる。
インドの鉄道駅では線路に向かってアレやコレやを放出し、トイレを済ませている人がたくさんいた。特に子ども。駅のトイレは有料だからああしているのだろう。
ああいった線路に落ちた汚物ってどうなっているのだろうか。列車が動く熱エネルギーで吹き飛ばしているのかな。
インド人はトイレで紙を使わないので、トイレットペーパーは通常備え付けられていない。代わりにホースやシャワーやバケツの水がトイレに必ずある。その水を使って洗う。
インドでは左手が不浄の手とされている。右手でうまく水をかけて流し、不浄の左手で洗う。これを繰り返して綺麗にする。
トイレットペーパーを使う場合は詰まってしまうのでトイレに流してはいけない。備え付けのゴミ箱に捨てよう。
以上は公衆トイレなど、外のトイレの場合だ。高級ホテルや外国人がよく利用するレストランでは、トイレットペーパーも備え付けられていて、使った後もそのまま普通に流せるトイレが多い。
お腹を壊したときには
インドを旅行すると下痢になる可能性は非常に高い。だが、軽い下痢ならば問題はない。水分を多くとって出す物を出していれば治っていく。
下痢止めは下痢状態でも長距離移動をしなければならない時など、どうしても必要な時のみ服用しよう。
ただ、1日に10回以上トイレに駆け込まなければならない、という状態が続く時のように本当に酷い下痢の時は病院へ。細菌性の下痢や赤痢の場合がある。
インドではこういった酷い下痢にかかる可能性も高い。こういう時には日本で売ってる市販の胃腸薬では効果が薄い。正露丸なども効果が無いことが多い。
どうしても不安な場合は出発前にお医者さんに相談し、シプロフロキサシンやクラビットなどの酷い下痢にも効果がある抗生物質を処方してもらうのがいいだろう。
インドの人と言葉 2点
2点。
難しい。ひとくちにインド人といっても地域差が大きい。その性格や気性も様々だ。
たとえば私が訪れた地域の中では、ダージリンとアグラとでは受けた印象がまったく異なる。
ダージリンはネパールやチベットの人たちがたくさん住んでいる町だ。それほど鬱陶しい客引きもおらず、おだやかですごしやすかった。
対してアグラはインド随一の観光地のタージ・マハルがある街。観光客狙いの悪質かつ鬱陶しい客引きが多いのでどうしても印象が悪くなっている。
つまり、同じインドでも超有名観光地と全然名前も知られていないような田舎とでは人に天と地ほどの差があるということだ。
ごく普通にインドを初めて旅行するなら、有名観光地に訪れることが多いだろう。そして、そういった有名観光地の客引きは極めてうっとうしい。
旅行者をだまして金をふんだくろうとする人間も多い。そういう悪質な客引きが旅行者の印象を悪くしている。
一方で、一般のインドの人たちにはそれほど悪辣な人は多くない。問題は、普通に旅行しているとそうしたインド人と触れ合う機会が少ないという点だ。
そして、多くの旅行者はやはりアグラやデリー、バラナシといった観光名所に訪れる。それら地域での鬱陶しい輩(もちろんこういった地域でも良い人はいる)のことを考えると、どうしても高い点数はつけられない。
悪: 観 光 地 の 客 引 き
インドは世界で最も客引きが鬱陶しい国の一つと言われる。インド以外ではエジプトやモロッコも悪評が高い。
発展途上国なら大抵の国に客引きはいる。インドの客引きがそういった他国の客引きと異なる点はどこだろうか。
しつこい!
私がもっとも鬱陶しく感じた点は『しつこい』ところだ。インドの客引きはとにかくしつこいヤツが多い。
他の国なら無視もしくはきつめに『No!』と言えばそれで終わりの場合がほとんどなのに、インドの客引きはその程度ではへこたれない。著しくしつこいのだ。
バラナシの項目でも書いたが、恐ろしくしつこい客引きがいた。歩く速度を変えたり走ったりしても、「ついてくんな!」「Go to hell!」とメチャクチャ言っても、何をやっても延々とついてくる。
通りがかったホテルに入ってやり過ごそうとしても、ホテルの中にまで入ってくる。心底鬱陶しいし怖かった。こういうしつこい客引きがいるのはインドならではだ。他の国にもごく稀にはいるのだが……。
一度うしろから襟首をつかまれたこともあった。水がズボンに跳ねたとかなんとかで、因縁をつけてくる。どうせ金目当ての輩なので「そんなの知るか!」ときつい調子で怒鳴ってしまった。
「チャック開いてるよ」と言われて思わず見てしまったこともあった。古典的な手口だ。引っかかってしまって恥ずかしい……。
子どもの客引きも多い。ある意味では大人以上にやっかいかもしれない。「子どもがこんな風に働いているなんて……」と同情してしまうとヤツラの思うつぼ。容赦なく無視しよう。
安全が一番だいじ。こういった子ども達を助けたいならしかるべき機関を通じて援助すればいい。
昔は睡眠薬強盗の話をよく聞いたが、さいきんはそういう凶悪事件は減っているようだ。代わりにあの手この手でお金を騙し取ろうとする詐欺師が増えていると聞く。
自分の身を守れるのは自分だけ。気をつけよう。
良:親切&フレンドリー
ダージリンでミルクティー
ダージリンのハッピーバレー紅茶園(Happy Valley Tea Estate)付近を、茶畑を見ながら歩いていた時のこと。広場で小さい子どもに「What’s your name?」とたずねられた。
英語話せるんだなあ、かわいいなあ、と和んでいたら、家族の方だろうか?
若い女性にお茶に誘われた。睡眠薬強盗の話とかも聞いていたので少し警戒はしていたのだが、結局小さなおうちに上がらせてもらい、ミルクティーをいただいた。
その家では、ネパール系の家家族みなさんと一緒にちょっとした英語でお話したり、私の持っていた笛を吹いたり子どもに吹かせてあげたり、写真を撮ったりして心地よい時間をすごすことができた。
睡眠薬盛られるかもとか警戒しちゃってすみません。ありがとうございました。
この人たち以外にもダージリンは親切な人が多くて、本当にインドとは思えないほど穏やかで過ごしやすい街だった。是非また行きたい。
北インドより南インド
一般的に南インドは北インドより人がいいと言われるが、実感として本当だと思う。というか、北インドが酷すぎるだけのような気もするが。インドで私がもっとも助けられたのは南インド・アウランガーバードのお医者さんだ。
私はバングラデシュからインドまで、一ヶ月以上も酷い下痢が続いていた。ダージリン、バラナシ、デリーでも病院で診てもらい薬ももらったが効果は薄かった。それがやっとのことで、アウランガーバードのお医者さんのおかげで助かった。
アウランガーバードの『Sukhada Nursing Home & Clinic』という病院のお医者さんだ。ここのお医者さんは今まで行った病院の中で最も親切というか、自分に合っていた。考え方がポジティブ。
これからの事や現在の問題等、つい色々話してしまった。そして前向きな励ましに救われた。ありがとう。
ここでもらった抗生物質のおかげで死にそうなくらいの下痢(体重が10kg落ちた)がやっとのことで良くなっていった。
完全に治るまでは少し時間がかかったが、この病院に来なければもっと続いていたかと思うとゾっとする。本当に感謝です。
英語はかなり通じる
公用語はヒンドゥー語。イギリスの植民地だったという歴史的経緯もあり英語が準公用語とされているので、英語で意思疎通ができるインド人はかなり多い。
特に観光地では英語がよく通じる。なまりが激しく聞き取りづらい場合もあるが、ゆっくりはっきり話してもらえば意思疎通はできるだろう。
英語はよく通じるが、すべてのインド人が英語を話せるわけではない。数語のヒンディー語を覚えておけば、さらに旅行が楽しくなる。
- ナマステ(こんにちは)
- ダンニャヴァッド(ありがとう)
- キットナ・ルピア(パイサ)?(いくら?)
この3つだけでも覚えておこう。
インドでは他に地域によって、アッサム語、ウルドゥー語、タミル語、ベンガル語、ネパール語など数多くの言語が話されている。
インドの物価とお土産 5点
物価はまだまだ安い。インドは広い国なので地域差もあるが、世界で最も物価が安い国の一つ。ただ、インドは経済成長を続けており、物価も毎年上昇している。5点。
インドの通貨と両替
通貨はインド・ルピー(₹)。通貨コードはINR。
1USドル=約70.9ルピー。1ルピー=約1.55円(2019年1月時点)。
補助単位はパイサで、1ルピー=100パイサ。
両替は銀行、ホテル、両替所などで可能。レートは場所によって異なる。デリーやムンバイといった大都市なら日本円でも問題なく両替できるが、地方に行くならUSドルを持っていく方がいい。
ATMもあちこちで見かける。銀行さえあればATMも一緒に設置されていることが多い。
PlusやCirrusのマークが付いた国際キャッシュカード、デビットカードなどで現地通貨を直接引き出すことができる。クレジットカードでもキャッシングで現地通貨を引き出せる。
ATMを利用するときは安全のため周囲の状況に気を配ろう。
インドでは破れたお札は支払いに受け取ってくれない。お札の状態には気を配ろう。
ババ抜きのように破れた外国人旅行者に押し付けようとするインド人もいる。ATMから出てきたお札が破れている場合すらある。泣きそうになる状況だ。
破れたお札を掴まされてしまった場合には、少し破れたくらいのお札であれば手数料を取って綺麗なお札に交換してくれる人もいる。
私は実際バラナシで、破れてしまってなかなか使用できないお札を交換してもらった。100ルピー→90ルピー(10ルピーが手数料)。なんでも商売になるもんだなと感心した。
どこにこういった人がいるのかは旅行者には分かりづらいので、ホテルのスタッフなど現地の人に相談してみるのがいい。
インドの物価
大まかな目安に。基本的に物価は上昇を続けている。
ペットボトルの水1本が30円程度から購入できる。コーラ1本が約40円~。
庶民的な食堂でターリーやミールズといった定食を食べるなら100円台から食べられる。きちんとしたレストランで食べるなら、値段はピンからキリまで幅広い。
大都市のショッピングモールで綺麗なレストランに行くなら日本と値段はあまり変わらなくなる。
宿泊に関してもインドは幅が広い。ゲストハウスなどの最も安い施設に宿泊するなら数百円程度から宿泊できる。
安いホテルなら1000円程度でもこぎれいな部屋に泊まれたりするし、数千円のビジネスホテルからシャングリラやマリオネットなどの高級ホテル(数万円~)、はたまた一泊数百万円のスイートルームがある超超高級ホテルまで揃っている。
もっともこれはムンバイやデリーなどの有名な大都市の話で、地方では選択肢は少なくなる。
インドのショッピング
インドでショッピングするなら、手作りの民芸品や工芸品といったインド雑貨が現地価格で安く買えるのでお得。
観光客向けの土産物屋で買うこともできるし、バザールで掘り出し物を探すこともできる。工房で直接購入できることもあるだろう。
アーユルヴェーダにもとづくコスメは女性におすすめ。薬草やハーブを用いたオイルやクリーム、アロマ製品などがお安く買える。
インドはお茶・紅茶の国でもある。世界に名だたるアッサム茶やダージリン茶はインドの地方の名前からとられている。お土産にも喜ばれるだろう。
インドに行くなら泊まりたい!おすすめホテル
ジ オベロイ アマールヴィラス アグラ (The Oberoi Amarvilas)
アグラといえばタージ・マハル。インドを代表する美しい白亜の建築だ。このホテルはタージ・マハルからわずか600メートルの距離に位置する。
その立地が最大限に活かされており、ラウンジ、バー、スパ・ルーム、ベッドルーム、バスルーム、バルコニーと、ホテル内のそこかしこからタージマハルを目にすることができる。
バルコニー付きの部屋で夕日に紅く染まるタージをゆったりと眺める経験は、忘れられない思い出になるだろう。もちろん、スタッフのホスピタリティや食事も評判良。
ザ ラージ パレス(The Raj Palace)
インド・ジャイプールの、世界で最も高級なホテルの1つ。このザ ラージ パレスのプレジデンシャルスイート(Presidential Suites)は、1泊4万5千ドル(約450万円)。
宿泊費には4階建ての建物全てが含まれるという。まさにインドのマハラジャ気分が味わえるようなホテルだ。シーズンによっては300万円以下で泊まれることもあるようだ。
さすがにこのプレジデンシャルスイートに宿泊するのは難しいかもしれないが、それ以外の部屋なら2万円台から宿泊できる。
インドのおすすめオプショナルツアー
インドを代表する世界遺産、アグラのタージマハルへは、首都デリーからの日帰りツアーが出ている。こちらは日本からも予約できる。アグラに宿泊する時間がないような場合にはとても便利だ。
インドの基本情報:費用、アクセス、服装、チップ他
インドってどこにある国?
ミャンマー、バングラデシュ、ブータン、ネパール、中国、パキスタンと陸上で国境を接しており、スリランカ、モルディブ、インドネシアとは海上で国境を接している。
インド旅行の費用はどれくらい?
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インドへのアクセス
日本からは首都デリーへ直行便で約8時間30分。エアインディア、全日空、日本航空が東京デリー間の直行便を運航している。
インドへの入国・時差
インドへの入国にはビザが必要。通常の旅行で発給される観光ビザなら有効期間はビザの発給日から6ヶ月間。
日本との時差はマイナス3時間30分。日本が夜7時(19:00)の時、インドでは午後3時30分(15:30)。
インドの気候と服装
インドは巨大な国。同じ国内でも北と南で気候の差が大きい。
旅行のベストシーズンは11月~3月。乾季で雨が少なくすごしやすい季節。ただしインドは巨大な国なので、この時期でも北部なら気温が下がって寒くなるし、南部なら気温は上がって暑めになるので服装には注意。
4月~6月の日差しの暑い時期には帽子が必携。サングラスも役に立つ。12月~1月など冬の山間部は非常に寒いので防寒具が必携。
インドの電気事情
インドの電圧は220V~240V、50Hz。電圧が日本と異なるので海外対応の家電製品でなければ使用できない。コンセントの形状はB型、B3型、BF型、C型。日本のコンセントとは異なるのでマルチ電源プラグや変換プラグを持っていくのがよいだろう。
最近のスマートフォンやデジタルカメラは大抵は海外の電圧に対応している。コンセントとプラグの形さえ合えば充電も可能だろう(念の為マニュアルなど調べた方がいい)。
インド国内の交通
長距離移動なら飛行機、列車、バスのどれかになる。値段と快適さのバランスを考えると長距離なら列車がおすすめ。
お金はあるが時間がない場合にはやはり飛行機が速い。バスは予約無しでも席が取りやすいのでフレキシブルな移動の際には便利。ただし、長距離のバス移動は体力を消耗しがち。
市内交通など短距離の移動ならリキシャ(リクシャー)、タクシー、バスなど。デリーのような大都市ならMRTS(メトロ。地下鉄)もある。
リキシャは電動のものと人力のものがあり、乗り込む前に料金の交渉が必要。旅行者と見るとボったくってくる運転手が多く(というかほとんど)、現地の人と同じ料金で乗るのは不可能に近い。
インドのインターネット環境
ホテルやレストラン・カフェなどでWi-Fiが使える場所が増えてきている。インターネットカフェも観光地には必ずあるが、携帯電話(スマホ)が普及するにつれ店舗数は減ってきている。
インドの習慣とチップ
高級ホテルで荷物を運んでもらったときなどは荷物1個につき30ルピー程度。高級レストランではサービス料が料金に含まれていない場合に料金総額の5%程度。
上記のような通常のチップ以外にも、インドを旅行しているとバクシーシ(施し、お礼。チップと似たような意味も含む)を要求されることが多い。
『親切に道案内してくれる!優しい!』
↓
『法外なガイド代を請求されてがっかり』
というパターンもよくある。よくあるのだが、やっぱりがっかりさせられる。
物乞いや子どもたちが「バクシーシ!バクシーシ!」と要求してくることも日常的な風景だ。
外国人旅行者というだけでバクシーシのターゲットになるのだが、一見してお金を持っていそうな小綺麗な格好で旅行しているとバクシーシ率はさらにアップするだろう。
インドでは服も汚れやすいので、あまり綺麗すぎる格好はインドでは適切ではないかもしれない。
ちなみにバクシーシは義務ではないが、もちろんあげたければあげても問題ない。ただ、あまりあげすぎていると「コイツはカモだ」と思われて物乞いの集団に囲まれたりもしかねない。
自分の身の安全を第一に考えて行動すること。
インドまとめ
一度は行って見て欲しい。
大好きになるにしろ、大嫌いになるにしろ、インドはともかく一度は行って見て欲しい国だ。人に聞いた話ではなく自分で行ってみないと分からない。「とても無理」と思っていた人が案外インド大好きになったりもする。
日本の秩序だってキレイな世界とはまた別の世界がインドにはある。「こんな風に生きている人がいるんだ!」と実感できるだけでも、この先すこし生きやすくなるかもしれない。
それでは、よい旅を!