この記事では、
- ●いちばん嫌いな国は南アフリカ共和国。その2つの理由
について書いています。いちばん好きな国や大好きな国Best10はこのページに書きました。
南アフリカ共和国が嫌い! どこにあるどんな国?
南アフリカ共和国はその名の通りアフリカ大陸の最南端にある国だ。ここまで名が体を表している国名はなかなか無いだろう。
この南アフリカは見どころの多い国だ。
たとえばリラックスできる街・ケープタウンからは、ケープ半島の端にある喜望峰(アフリカ最南端はアガラス岬)を訪れることができる。
喜望峰へ行く途中では最初の写真のような凶悪可愛いケープペンギンにも出会うことができる。
ケープタウンの沖合い約12kmにあるロベン島もまた南アフリカの見どころだ。
かってノーベル平和賞を受賞したネルソン・マンデラが収監されていた世界遺産の島。
広大な面積をもつクルーガー国立公園では、キリンやゾウ、ライオン、サイやチーターといった動物達を間近で見学できるサファリが楽しめる。
他にもスカイダイビングを体験したり、海中の檻に入ってサメと接近したり、カジノ遊びをしたりと、南アフリカでは多種多様なエンターテインメントが楽しめる。
そんな魅力的な南アフリカ共和国が、私のいちばん嫌いな国だ。
南アフリカが嫌いな理由その1。最悪な都市部の治安
なぜ南アフリカがいちばん嫌いなのか?
まず何よりも南アフリカは治安が悪い。最悪に悪い。特に大都市の治安はヤバい。気楽に散歩もできない。
南アフリカの治安について、外務省海外安全ホームページでは次のように書かれている。
●殺人,強盗,傷害等の凶悪犯罪の件数が増加傾向にあります。また,空港やホテルからの追尾強盗,カージャック,偽パトカーによる強盗被害も多く発生していますので,十分注意してください。
外務省海外安全ホームページ(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2018T002.html#ad-image-0)
現地の人たちは「昔に比べれば随分よくなったよ」と話してくれる。
それはそれで事実(強姦などの犯罪件数はやや減っている)かもしれないが、それでもまだまだ危険すぎる……
私が実際に歩いたケープタウン、ブルームフォンテーン、ダーバン、ヨハネスブルグの街について、体感した治安を書いてみよう。
ケープタウン(Cape Town)。それなりに安全
ケープタウンは比較的マシ。夜でも人通りの多い場所なら歩けるレベルに感じた。人通りの少ない場所はダメ。昼でも注意。
外国人旅行者も多い。たくさんの旅行者達の近くにいれば、凶悪犯罪に遭う確率は低いだろう。スリには注意。
ブルームフォンテーン(Bloemfontein)やダーバン(Durban)。それなりに危ない
ブルームフォンテーンやダーバンはもう少し危ない。昼間でも雰囲気の悪い場所が多かった。
夜は特に危険度がかなり増す。私は夜に少し歩いてみたが、出歩かないほうがいいと感じた。
アジア人は目立つのだろうか? ダーバンを夜に歩いた時、やたらとジロジロ見られていた気がした。考えすぎ?
ヨハネスブルグ(Johannesburg)。危険。絶対注意が必要!
そして真打ちヨハネスブルグ。ヨハネスは最高に危ない。昼間でも外を出歩くのに躊躇するレベル。
一部の治安の良いエリアやショッピングセンター内ならば、おおむね問題なく歩ける。
が、土地勘のない旅行者がぶらぶらと外を散歩したりすると、あっさりと襲われてしまう可能性が高い。
特に中央駅のすぐ近くに危険エリアがあるのは勘弁してほしい。
外務省海外安全ホームページを見てみると、
ヨハネスブルグの市街中心地(Central Business District(CBD),カールトンセンター付近からヨハネスブルグ中央駅及びヒルブローに至る地区)は,エリスパーク・スタジアムも含めて,殺人,強盗,強姦,恐喝,暴行,ひったくり,車上荒し,麻薬売買等の犯罪が昼夜を問わず発生しています。CBDに位置するヨハネスブルグ中央駅付近や長距離バスターミナル等においては,日本人旅行者が付近を通行中に首絞め強盗(複数の犯人が突然背後から首を絞めて所持品を奪う強盗)に襲われる事件が毎年発生しています。白昼,人通りが多い場所でも発生していますので,CBDへは立ち入らないようにしてください。CBD地区へのバスツアーなどもありますが,CBD地区内の路上でバスが信号や渋滞で停止している間に複数名の暴漢に襲われて貴重品を強奪されるカージャック事案が発生し,邦人旅行者が被害に遭っています。
外務省海外安全ホームページ(https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2018T002.html#ad-image-0)
市街中心地では昼夜を問わず凶悪犯罪発生中!
ヨハネスブルグ中央駅すぐ近くにヒルブロー(超危険エリア)があるのがエグい。
駅周辺をブラブラするだけで命取りって……
外務省海外安全ホームページの危険度表記は注意
南アフリカ共和国について、外務省海外安全ホームページの危険度は「レベル1:十分注意してください」
ヨハネスブルグ、ダーバン、ケープタウン、首都プレトリアの周辺がすこーし黄色くなっている程度。
これを見ると「ちょっと危ない地域でもレベル1だし、大体は安全じゃん!」などと勘違いしてしまいかねない。
実際危険エリアさえ避けて注意していれば旅行はできる。でも大抵の旅行者はケープタウンやヨハネスブルグを訪れる。
そこがめっちゃ危ないんだよ(特にヨハネスブルグ)! だからめっちゃ注意が必要なんだよ!
所持品を盗まれるだけならいいけど、命に関わる凶悪犯罪が頻発しているんだから……
私の大好きなラオスは国全体がこのように「レベル1:十分注意してください」の黄色に染まっていて、一部レベル2が出ていたりもする。
この地図で南アフリカとラオスを比べたら、ラオスの方がよっぽど危険に見えてしまう。
前知識の無い人に2つの地図見せて「どっちが危険だと思う?」って聞いたら、100%ラオスの方が危険だと答えるだろう。
ラオスが南アフリカより危険? ありえない。ラオスは旅行者にとってはかなり安全な国だ(一部国境地域は除く)。
ラオスと南アフリカ両方に行ったことのある人に聞いてみるといい。100%ラオスの方が安全だと答えるだろう。
海外安全ホームページには嘘は書かれていないし信用はできるのだけど、安易に判断すると思わぬ目にあうかも。
なお、都会以外の小さい町なら南アフリカでもそこまで危険ではない。
ただ、大きな街はだいたい交通の要所にあるので避けるのもなかなか難しい。
ヨーロッパに飛ぶ飛行機なんて大概はヨハネスブルグから出ている。結局行かざるを得なくなる。
この治安の悪さのおかげで都市部を歩くときはいつも最大限に警戒しつつ歩かねばならない。
リラックスできないんだよね。これがこの国を嫌いな理由その1。
南アフリカが嫌いな理由その2。イライラしてる人、感じ悪い人が多すぎた
嫌いな理由その2は『人』。こちらは完璧に私個人の体験からくる主観的な感想だ。
中には良い人もいるとかそんなのは承知の上で、大嫌いだ。
とにかく嫌な人間・感じの悪い人間に出会う確率がとんでもなく高かった。アジア人、白人、黒人、カラード、などなど関係なし。
ヨハネスブルグで会った人達が異様に感じ悪かった件
ヨハネスブルグは酷かった。
ホテルスタッフに事前に「早朝4時に到着するけど迎えにこれる?」と問い合わせて「OK! 問題ない」と返事してくれたから予約したのに、バスターミナルに到着して電話をしてもつながらない。
辛抱強く掛け続けるとやっとのことで出てくれた。……寝てたようだ。おまけに「今ドライバーがいないから、迎えに行くの無理」とのお返事。
なんだそれ。おかげで朝までバスターミナルの中で過ごすハメになった。
5月のヨハネスブルグは酷く冷えた。
バスターミナルの中は人が多くて安全そうなので助かったけれど、市街中心地の危険エリアの中だからやっぱり怖かった。
ヨハネスブルグ市街中心地(危険エリア!)バスターミナルの嫌な人達
このバスターミナルの人たちも異常に感じが悪かった。
ツーリストインフォメーションの黒人女性は超ぶっきらぼう。ツーリストインフォメーションなのにマトモな情報教えてくれないってどういうこと?
小さなスーパーのおっちゃんも同様。「朝から来るな」と書いてあるかのような不機嫌顔。じゃあ開けるなよ。
嫌々働いているって感じが凄く強かった。しかもまた中国人と勘違いされてるし……。
ショッピングセンターでも飛行機でも……
ショッピングセンターの服屋さんでは白人オーナー?が異様にイライラ怒っていた。売る気ないのだろうか。
自分自身が時間にルーズなのに人が遅れると酷く怒るホテルスタッフがいた。勝手だ。
ヨハネスブルグ(南アフリカ)→ドーハ(カタール)→バルセロナ(スペイン)の飛行機では荷物の一部を盗まれた。
まさかあんな物(ジンバブエドルの高額紙幣。お金としては価値ナシ)を盗まれるとは……。さすがヨハネスブルグ。
たまたま運が悪かっただけかもしれないが……
もちろん自分の運が悪かっただけの可能性も高い。たまたま嫌な奴に遭いまくってしまっただけかもしれない。
だがそれでも自分の中ではもう、南アフリカが最悪な国っていう印象がぬぐえない。
万一もう一度南アフリカを訪れなければならない状況になって、そこで奇跡的にいい出会いがあればこの印象がくつがえされることもあるかもしれない。
この国嫌い!ってなったのは南アフリカとオーストリアくらい。結局は人
今まで69国を旅行してきたが、この国嫌い!みたいになることは滅多に無かった。南アフリカとオーストリアくらいだ。
オーストリアは3泊4日しかいなかったから、あれは本当に運が悪かったのだと思う。
一部の人がメチャクチャ感じ悪かっただけ。ウィーンは美しくてそこらじゅうで音楽が聞こえて良い所だったし。
でもどんなに綺麗で美しいものがあっても、どんなに素晴らしく楽しいアトラクションがあっても、結局最後は人。
南アフリカもオーストリアも魅力的なところは多い。大好きな人も多いだろう(ごめんなさい)。
ただ私にとっては出会った人達の印象が悪すぎて、どうしても好きになれない国なんだ。
だからもしまた行く機会があれば、素晴らしい出会いがあることを願う。そうしたら好きになれるかもしれないから。
追記:イスラエル人も要注意
いくつかの嫌な経験からイスラエル、というかイスラエル人も個人的ブラックリストに入っている。
イスラエルは訪れたことがないのだが、海外で会うイスラエル人旅行者の行動がいろいろ酷くてあまり関わり合いになりたくない。
約束をあっさり破りまくる、現地の人を馬鹿にしまくる、などと自分さえ良ければそれでいいという自己中心的な行動が目立った。
めっちゃ良いイスラエル人もいたが、ごく一部。
私の主観だけでなく、一部では『イスラエル人お断り』という宿もあったりする。
要注意だ。