2018年10月24日公開/2019年2月4日情報更新

大富豪(大貧民)を英語で言うと? ヒント:穴

UNOのカードを持った女性の写真
カードゲームのUNO! 南アフリカのヨハネスブルグで撮影

この記事では、

  • ●大富豪(大貧民)の英語の呼び方、各国のローカルルール、ゲームの発祥

について書いています。

UNOは世界80ヶ国で1億5千万個以上が販売されているという(wiki情報)。

ウノは日本語でもウノだし、英語でもUNO。イタリア語のウーノ(数字の1)が元になってるようで、おおまかな呼び方は変わらない。

しかし、他のトランプゲームは日本と海外で呼び名が異なる。その中でも私がびっくりしたのが大富豪(大貧民)だ。

初めて呼び名を知った時には「そんな呼び方なのかよ!」と笑ってしまった。

大富豪(大貧民)を英語ではこう呼ぶ

タンザニアでキリマンジャロをイスラエル人、ポーランド人、ニュージーランド人と一緒に登山していた。

一日目の夜にカードゲームをする流れになりAssholeをしよう!」ということになった。

その時の私はこの名前を知らなかったので、ゲームを始める前は「Asshole? 一体どんなゲームなんだ???」と頭の中がクエスチョンマークで一杯になっていた

Assholeって名前はちょっとさすがに酷すぎない? どんなゲームだよ……? そして実際にやり始めるとすぐに、大富豪のことだと分かった。

Asshole(アスホール)は直訳するとケツの穴

Assholeはかなりお下品な言葉だ。人前で使わないこと推奨。うかつに使うとヤバいです。

ケツの穴から転じて「嫌なやつ、くそったれ、ろくでなし」といった意味で使われる。

本当に汚い言葉なので通常の会話では使っては駄目。冗談でも使うとヤバイ。気心の知れた者同士ならいいかと思うが……

Asshole、世界各国のローカルルール

Assholeでは、ゲームが終わって1位が大富豪(President)、最下位が大貧民(Asshole)となる。

大貧民は次ゲームの開始時に大富豪へ最強のカードを二枚渡し、大富豪は何でも好きなカードを大貧民に2枚渡す(大抵は一番弱いカード2枚)。

このあたりのルールは日本の大富豪と同じだが、いくつか知らないローカルルールもあった。

  • ●ジョーカー1枚で2枚組み、3枚組みのカードにも勝てる
  • ●場に出ている数字と同じカードを出すと、一人順番を飛ばす(2とジョーカーは無理)

世界中に色々なアスホールルールがあるのだろう。

なお私が育った大阪ではこのゲームは大富豪と呼ばれていたが、Asshole=大貧民なので日本語のこのゲームも「大貧民」の方が正しいのかもしれない。

大富豪って名前で親しんできた自分としては、はなはだ不本意だけれど!

Asshole以外の大富豪(大貧民)の呼び名

『Asshole』という呼び方がポピュラーではあるが、このゲームは『President』とも呼ばれている。さすがにAssholeは言葉が汚いし、こちらが正式名称だろうか? 

『Asshole』と『President』が日本の大貧民と大富豪の関係と同じようで面白い。

他にはイギリス英語ではArseholeと綴ったりもするし、以下のように呼ばれることも有るようだ。

  • Scum(人間のクズ)
  • Rich Man Poor Man(金持ちと貧乏人),
  • Bum(浮浪者)
  • Landlord(地主)
  • Emperors and Scum(皇帝とクズ)
  • Root Beer(ルートビア。アルコールを含まない炭酸飲料)
  • Butthead(大バカ者)
  • Capitalism(資本主義)
  • Warlords and Scumbags(将軍と糞野郎)
  • フランスでは、Trouduc or Trou du Cul
  • ドイツでは、Einer ist immer der Arsch
  • ハンガリーでは、Hűbéres (vassal)
  • オランダでは、Sluitspieren or Klootzakken

Assholeの発祥

英語のページを調べたところ、Assholeの原型になるゲームは中国が発祥のようだ。中国にはAssholeに似ているゲームがたくさんあるらしい。

ただ、現代のAssholeは直接的には日本の大富豪(大貧民)が元になっている、という意見も見られる。

大昔の中国で原型が作られ、日本で今のような形に進化し、欧米にも広がったという感じだろうか? 

もしそうなら一体どんな人が日本からヨーロッパに広めたんだろう。インターネット上には「この人が広めた!」っていう情報は無いので、草の根で広がったのだろうか。

まぁ大富豪(大貧民)は面白いもんな。そりゃいつかは広まるよな!

 

この記事を書くにあたって、以下のサイトを参考にしました。

Pagat.com

Wikidepia:President (card game)

賭ケグルイ(仮) 

余談ですが賭けグルイ(仮)という漫画の3巻で『大富豪VS大貧民』やローカルルール(革命、階段、縛り、激縛、オーメン、クーデター……)が沢山出ていて面白かった! おすすめ。


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