2018年6月7日公開/2019年1月29日情報更新

カザフスタンの見どころは?おすすめ観光地や世界遺産を写真付きで詳しく紹介!

岩に馬のような絵が彫られている写真
タムガリの岩絵。馬だろうか?
  1. カザフスタンの5つの世界遺産
  2. 未来都市アスタナと最大都市アルマトイ
  3. カザフスタンの国立公園と自然保護区
  4. ウスチュルト台地とトゥズバイル塩湖

カザフスタンの5つの世界遺産

1,サリャルカ 北カザフスタンのステップと湖群

凍った湖面の上からたくさんの水鳥がはばたこうとしている写真
カザフスタンには水鳥も多い

自然遺産。サリャルカは首都アスタナの南西200kmに位置する塩湖・テンギス湖の周辺とステップ地帯。

1600万羽にもおよぶ鳥類の餌場となっており、膨大な水鳥の巣が存在する。

2,シルクロード 天山回廊の交易網

山々の写真。緑の木々が見える。
タルガルの国立公園の景色。かつてはこういう険しい道も通っていたのだろうか

文化遺産。この世界遺産は中国の西安からローマまでの8700kmにもおよぶシルクロードの一部。

カザフスタンではアルマトイ州のカヤリクが中心都市、タルガルが交易拠点、ジャンブール州のアクトベクランオルネクアクルタスコストベが交易拠点として分類されている。

3,タムガリの考古的景観の岩絵群

岩の破片に馬のような絵が彫られている写真
タムガリの岩絵。角があるようにも見えるがこちらも馬だろうか?

文化遺産。タムガリはアルマトイから北西へ180km。14世紀から20世紀初頭までに描かれたユニークな岩絵が5000点以上も残っており、考古学的価値が高い。

4,ホジャ・アフメッド・ヤサウイ廊

大きい青いドームが乗っているイスラム建築
トルキスタンのホジャ・アフメッド・ヤサウイ廊。青いドームが目立つ

文化遺産。ホジャ・アフメッド・ヤサウイ廊はウズベキスタン国境に近いシムケントの町から車で約3時間、トルキスタンの町にある。

ヤサウイ教団を創設してイスラームを布教した聖人、ホジャ・アフメッド・ヤサウイが祀られている場所だ。

中央アジアの歴史的建築物の中でも最大級のもので、高さ44m、ドームの直径は22mもの大きさ。ブルータイルのドームが鮮やか。

5,西天山

峡谷とその中心を川が流れる写真
アクス=ジャバグリ国家自然保護区の峡谷

自然遺産。西天山は天山山脈の西部地域で、カザフスタン、ウズベキスタン、キルギス三国共有の世界遺産。

カザフスタンの中では『カラタウ国家自然保護区』、『アクス=ジャバグリ国家自然保護区』、『サイラム=ウガム国立自然公園』、この3つが世界遺産の構成要素に選ばれている。

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未来都市アスタナと最大都市アルマトイ

カザフスタンの首都アスタナ

カザフスタンの首都アスタナの写真。正面には塔のような建物。周りには高層ビル
首都アスタナを象徴するモニュメント、バイテレク

カザフスタンの首都はアスタナ。近未来的な大都市。奇抜なモニュメントがよく目立つ。

アスタナの都市計画は日本人建築家の黒川紀章氏(故人)が手がけたもので、2017年にはここでアスタナ万博(アスタナ国際博覧会)が開催された。

四本の柱と一つのドームがある白いイスラム建築の写真
巨大! アスタナのハズレット・スルタン・モスク

アスタナには中央アジア最大級の白亜の巨大モスク、ハズレット・スルタン・モスクが2012年に完成している。でかい!

カザフスタン最大の都市アルマトイ

木々の中に28人の戦士の像。手前には炎が燃えている写真
アルマトイの28人のパンフィロフ戦士公園。永遠の炎が燃え続けている

かつての首都アルマトイは現在でもカザフスタン最大の都市。

アルマトイの28人のパンフィロフ戦士公園は結婚式の記念撮影がよく行われる公園で観光名所。付近にはゼンコフ正教会がそびえる。

カザフスタン最大の都市だけあって物資は揃いやすい。百貨店や中央バザールで買物をするのもいいだろう。

なおアルマトイは「リンゴの里」という意味のカザフ語。

アルマトイの中心部から南に15kmほどの場所にはメデウと呼ばれる渓谷もある。

メデウにはスケートリンクがあり、12月から4月の週末はスケートを楽しめる。このスケートリンクは世界屈指の高地(約1600m)に位置している。

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カザフスタンの国立公園と自然保護区

巨大な岩の柱や崖の風景
チャリン・キャニオン。アルマトイから近い

アルマトイから東に23kmほどの場所にはチャリン国立公園があり、公園内のチャリン・キャニオンは小さなグランドキャニオンと呼ばれている広大な渓谷だ。

アルマトイから日帰りでの観光も可能だし、キャンプを行うこともできる。

アルマトイの北東には希少動植物が豊富なアルトゥン・エメリ国立自然公園(Altyn Emel National Park)がある。

砂丘の上を二人の男の子が登って行っている写真
アルトゥン・エメリ国立自然公園の歌う砂丘

風の音がオルガンの音色のように聴こえることから歌う砂丘(Singing Dune)と呼ばれる大きな砂丘や、火星のようなアクタウの岩山と砂漠が見どころ。

この国立自然公園は個人ではアクセスが難しい場所にある。ツアーに参加するのがいいだろう。

シムケントの東、キルギス国境に近い位置にはアクス=ジャバグリ自然保護区(Aksu-Zhabagly Nature Reserve)がある。世界遺産西天山の一部。

中央アジアで最も古くからある広大な自然保護区で、標高には1100m~4200mの幅がある。

ユキヒョウのいらすとこの自然保護区はチューリップの原種やリンゴの原種で有名。また姿を見せることは滅多にないが、ユキヒョウ(Snow Leopard)も生息している。

青空をバックに手前に小さい岩山と奇妙な形の岩
バヤナウル国立公園の奇岩

首都アスタナの東に位置するバヤナウル国立公園(Bayanaul National Park)はカザフスタンで最初の国立公園。カザフスタンの人達に人気の国立公園だ。

ここのジャスベイ湖(Lake Jasybay)のビーチでは日光浴をする人が多く見られる。

この国立公園には奇岩地帯があり、男性器に似た形状の岩(masculine dignity)や、禿頭の女性の岩、ラクダ、恐竜、円盤のように見える岩が知られている。

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ウスチュルト台地とトゥズバイル塩湖

青い空と白い雲をバックに白い大地の上に富士山のような形の岩の写真
白い絶景ウスチュルト台地

広大なカザフスタンの西の果て、マンギスタウ州アクタウの町からはトゥズバイル塩湖ウスチュルト台地へと訪れることができる。

トゥズバイル塩湖は白亜の断崖が広がる中にある塩湖で、水が張っている時には水面が鏡になったかのような幻想的な光景を浮かぶ。

ウスチュルト台地はカザフスタンとウズベキスタンにまたがり20万平方kmにおよぶ範囲に広がっている。

スフィンクスっぽい形の白い岩の写真
スフィンクスに見える?

大昔は海だった場所で、白い奇岩の数々にボスジラ(白い谷)やスフィンクスのように見えるシェルカラマウンテンといった見どころが点在している。

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