2019年1月27日公開/2019年3月4日情報更新
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ラオスの見どころは?おすすめ観光地や世界遺産を写真付きで詳しく紹介!

たくさんの僧侶達の後ろ姿と托鉢をする人
仏教の影響が色濃いラオス。ルアンパバーンでは早朝に托鉢が行われている

古都ルアンパバーンやクアンシーの滝・セーの滝、ワット・プー、のんびりできるシーパンドンの島々など、ラオスの見どころを写真付きで紹介!

ルアンパバーンとシーパンドンが特にオススメ

 

古都ルアンパバーンの町(世界遺産)と周辺の滝

ルアンパバーンを高い所から見た写真。山をバックに赤い屋根の家がたくさん
ルアンパバーンの街並み

ルアンパバーン(Luang Prabang)は『古都ルアンパバーンの町』として世界遺産(文化遺産)に登録されているラオスの町だ。

首都ビエンチャンと古都ルアンパバーンとの関係は、東京と京都のような関係となぞらえられる。

欧米のガイドブックに紹介されたことがきっかけとなり、観光客が近年爆発的に増えている(※2007年約18万人→2016年約60万人)。

ルアンパバーンは世界中からの観光客で賑わうラオス屈指の観光地。だが寺院が多い事もあってか未だ静謐な雰囲気も残る不思議な町。

その雰囲気に魅せられる旅行者は多い。好き。

※『ラオスの基礎知識』(著:山田紀彦 刊:めこん) より。ただし、ラオスへの外国人観光客は2015年~2017年で減少している(JETROの年次レポート2018年版より)。

ルアンパバーンの朝の托鉢

まだ暗い中僧侶が托鉢に回っている様子
まだ暗い早朝の托鉢(photo by ssviluppo)

朝の早い時間からオレンジ色の僧衣を纏った僧侶たちが町を歩き、信者が僧侶に食物を手渡しで喜捨する。

世界中で知られるルアンパバーンの托鉢。近年は観光客が多くなりすぎてトラブルも起きているが、体験する価値があるのは間違いない。

托鉢の時間日の出の少し前から(ホテルスタッフ等に確認するのがいい)

托鉢の場所:托鉢のルートではサッカリン通りやカマル通りが有名だが、これらの通りは観光客も多い。少し裏通りの方が生活に密着した雰囲気が感じられる。

托鉢のマナー
・僧侶の行列を横切らない。僧侶より高い位置に出ない。目を合わさない
・フラッシュ禁止(できれば写真も撮らない)
・喋らない。静寂をたもつ
・寺院見学時と同じ格好(露出の少ない服装。長袖、長ズボン、長スカートなど)
・化粧水や香水は使わない(食物に匂いが移る場合がある)

その他托鉢の注意点:托鉢用の食料を路上で買うのは止めておこう。低品質なカオニャオ(もち米)をボったくり価格で売りつける輩がいる。宿泊しているホテルに頼むのがベター。また托鉢用の食物はビニール袋ではなく竹籠(ティップカオ)で。事前に手をキレイに洗っておくのも忘れずに。

ルアンパバーンの托鉢はあまりにも有名になり過ぎて、観光客が多すぎると感じる人も多い。

ビエンチャンやサワンナケート、パクセーやルアンナムターなど、ルアンパバーン以外での托鉢の方がありのままのラオスが垣間見られるかもしれない。

散歩が楽しいルアンパバーン

ルアンパバーンは散歩をするのが楽しい。治安もいいので気軽にお散歩できる。ただ町外れになると夜は暗いので注意。

ここでは散歩しながら見に行けるルアンパバーンの見どころを紹介する。

注:寺院を見学する時は露出の少ない服装で!

ワット・シェントーン(Wat Xieng Thong)

お寺の大きな屋根が映る写真
古都ルアンパバーンのワット・シェントーン

地面に着いてしまいそうな特徴的な屋根のワット・シェントーン

ルアンパバーンで最も有名なお寺。

1560年(450年以上前!)に建立された優雅で美しい寺院だ。

大きい気のボートの上で修理作業をしている二人の男
ワット・シェントーンの敷地内でボートを修理する人たち

王宮博物館(Royal Palace。国立博物館)

1904年に当時の王と家族の宮殿として建てられたもの。世界各国からの贈呈品などが展示されている。

プーシーの丘のふもとに位置する。履きものは脱いで荷物やカメラを預けて入る。

なおこの博物館の隣にはワット・マイ(Wat Mai)という大きく壮麗な寺院もある。

プーシーの丘(Phu Si)

ルアンパバーンが一望できる眺めが素晴らしい。絶好の夕焼けスポット

ただし頂上にたどり着くには、328段の急な登り階段を上りきる必要がある。

頂上にはタート・チョムシーという仏塔がある。

TAEC(Traditional Arts & Ethnology Centre)

伝統芸術・民族センター。お土産屋さんやカフェが併設。

ラオスの山岳少数民族に興味がある方、少数民族の手工芸品を購入したい方に。

ルアンパバーンナイトマーケット

夕方頃からシーサワンウォン通り沿いにずらりと出現する。

ハンディクラフト製品や伝統織物製品、Tシャツ、ラオ・ラオ(ラオスの米焼酎)の屋台が並び立つ。

ルアンパバーンの夜のエンターテインメントだ。ちょっとお祭りっぽい良い雰囲気。
(ラオス体験ページにもナイトマーケットについて書いています)

 

……ここまで色々書いてきたが、ルアンパバーンでは観光地とか気にせず自分のペースでのんびりぷらぷら歩くのが一番いいかもしれない。

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クアンシーの滝(Tat Kuang Si)

森の中の滝の写真
ルアンパバーン郊外のクアンシーの滝

クアンシーの滝はルアンパバーンの南西約30kmの地点にある。

この滝はメコン川の支流のひとつ。滝から流れる水流が美しい事でよく知られている。滝つぼは深い青緑色。

雨季(5月中旬~10月)は水量が多くなって迫力が増すが、滝つぼの水の色は乾季の方が透明度が高くて綺麗。

滝から水が岩を流れている写真
滝の水量は季節により大きく変わる

クアンシーの滝は絶好のピクニック・スポットになっており、ラオスの人達もよく訪れている。

滝つぼで水遊びをするのが楽しい! 水遊びをするなら水着をお忘れなく。

滝つぼの水辺で水遊びする少女たちの写真
クアンシーの滝つぼで水遊びするラオスの少女たち

クアンシーの滝へ行く途中にはツキノワグマの保護センターがある。

Tシャツなどを購入してクマの保護に協力するのもいいだろう。

子どものツキノワグマが二匹でじゃれている写真
ツキノワグマの保護センターの子グマ

2014年にはクアンシーの滝の少し手前にクアンシー・バタフライパークも開設された。蝶々が好きな方はどうぞ。

ルアンパバーンからクアンシーの滝への行き方

トゥクトゥク片道1時間ほど。ホテルスタッフに相場を訊いておくのがいい。トゥクトゥクは托鉢ルートのサッカリン通りに沢山いる。もちろんホテルスタッフにトゥクトゥクの手配を頼んでもいい。一人だと割高なのでグループでチャーターしたいところ。

自転車やバイク自転車で片道2時間ほど。レンタルした自転車やバイクでも行ける。ただ、それなりの距離&きつく長い登り坂が続くのでお覚悟を(逆に帰りは超気持ちいい)。水分補給を忘れると死ぬ。GoogleMapを見てもらえば分かるが、ルートはほぼ一直線。国道の1号線沿いに進んで最後に一度左折するだけ。迷うことはないだろう。

◆余談。私も自転車でクアンシーの滝を訪れたが、その時はトラブル(チェーンが思いっきり外れた)もあって行きは3時間ほど掛かってしまった(帰りは1時間半ほど)。自転車のコンディションには注意を払おう。トラブルがなければ2時間掛からないと思う。

なお、クアンシーの滝周辺は自然公園のようになっている。滝の上流へと続く道もあるが、道は悪く(季節にもよる)、人っ子一人いなかった(牛はいた)。少し危険かなと感じた。

草むらの牛の写真
クアンシーの滝上流付近の牛

セーの滝(Tat Sae)

低めの滝がたくさん。森の中のような写真
セーの滝も美しい

セーの滝はルアンパバーンの南東約15kmの地点にある。

セーの滝はクアンシーの滝に比べ、上下に短い小さい美しい滝がいくつも重なっている。

滝の迫力ならクアンシーの滝に軍配が上がるが、バシャバシャと水遊びしたり泳いだりするにはセーの滝が楽しい。

セーの滝に行くなら水量が多い8月~11月頃がいい。乾季はほとんど干上がってしまうが、滑車を使ってワイヤーロープを飛ぶように滑るジップラインというアトラクションは楽しめる。

セーの滝でタイヤに入ったり水中をあるくひとたちの写真
セーの滝で水遊びするラオスの家族

セーの滝の水遊びは楽しいが、雨季には流れの速い場所や足の着かない場所もある。お気をつけて。

ルアンパバーンからセーの滝への行き方

トゥクトゥク片道20~30分ほど

自転車やバイク自転車で片道1時間ほど。坂でどれくらい苦戦するかによる。帰りは速い。クアンシーの滝に比べると距離は近いが、やっぱりキツいアップダウンが続く。お覚悟を。GoogleMapを見てもらえば分かるが、ナムカン川沿いの道を進む(国道13号線でもいけるが大回り)。

道沿いに『ようこそセーの滝へ』的な看板があるのでその方向へ。しばらく進んだ後、駐輪場に自転車を止めて渡し船のボートに乗って向こう岸へ。少しゆけばそこがセーの滝。

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チャンパサックのワット・プー(世界遺産)

遺跡のような入口の奥に仏像が見えている写真
チャンパサックのワット・プー

ワット・プー(Vat Phou)『チャンパサック県の文化的景観、ワット・プーと関連古代遺産群』として世界遺産(文化遺産)に登録されている寺院の1つ。

この世界遺産はクメール人によって建てられたワット・プーとそれを取り巻くヒンドゥー寺院の遺跡群。『ワット・プー』は山のお寺という意味

階段と森と一本の木
ワット・プーの参道の上から見た風景

ワット・プーはどちらかといえばラオスの歴史や文化、遺跡などに興味がある人向け

ワット・プーへはラオス南部チャンパサック県の県都・パクセからの日帰り旅行も可能。

パクセからワット・プーへの行き方

トゥクトゥク片道1時間ほど。パクセからワット・プーまでは約50km。トゥクトゥクはパクセ市内でチャーターする必要がある。トゥクトゥクはパクセの市場にたくさんいる。宿泊している宿で頼んでトゥクトゥクや自動車をチャーターしてもらってもいい。

旅行会社のツアーに参加:パクセ市内の旅行会社がワット・プーまでの往復ミニバスツアーを催行している。事前予約が必要。

ローカルな乗り物で:パクセからソンテウ(乗り合いのピックアップトラック。ドイサンとも)でチャンパサック郡へ。そこからワット・プーまで約10km。トゥクトゥクを使う、もしくは徒歩で歩いていくこともできる。

チャンパサック郡からワット・プーへは徒歩だと早いペースで歩いても1時間40分ほど掛かった。2時間は見ておくのがいいだろう。ひたすら真っすぐ進めば着く。

他には自転車やバイクをレンタルして行くことも可能だ。

◆余談。ワット・プーの寺院本体へ向かう途中には脇道がある。そちらの山道は大きい岩がたくさんある岩場になっており、道を知らないと迷いやすい。私はちょっと迷って焦った。遭難しかねないので気を付けよう。

三人の女性がたくさんの飲み物を台の上に置いて微笑んでいる写真
ワット・プーで飲み物を売るラオスの女性達

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シーパンドン(Si Phan Don)の島々

夕方の写真。下半分は川、上半分は木の枝や島が映っている
ラオスの島々でのんびりゆったり

ラオス南部のカンボジア国境に近い地域では、メコン川の幅が14kmにまで広がっている。

広がった巨大なメコンの流域には膨大な数の島々が点在しており、そこからこの地域はシーパンドン(4000の島々)と呼ばれている。

この島々にはいくつかの見どころもあるが、のんびりとしたスローライフを楽しみにくる旅行者が多い。

昔は電気もあまり通っていなかったが、最近では携帯電話用の電波塔が建てられる等インフラも整ってきている。

 

数多くの島々の中で旅行者が訪れるのはおもに、コーン島(Don Khon)デット島(Don Det)コーン(グ)島(Don Khong)、の3島(コーン島とコーン(グ)島は発音も似ていて混同しやすいのでこのように表記)。

最近ではソム島(Don Som)にもゲストハウスができてきている。

コーン島(Don Khon)とデット島(Don Det)

夕陽に輝く水面を4人の子どもが乗ったボートが進んでいる
ボートに乗るデット島の子ども達

フランス統治時代の旧鉄道橋で繋がった二つの島。ここではのんびりビレッジライフをエンジョイするのがいい。

デット島の北のエリアはパーティ大好きな欧米の旅行者が集まることで有名。夜もうるさめ。静かな雰囲気がいい場合はこのエリアは避けよう。

コーンパペンの滝(Khon Phapheng Falls)

流れの速そう
シーパンドン(4000の島々)のコーンパペンの滝

コーンパペンの滝はメコン流域で最大規模の迫力ある滝。カンボジア国境に近い場所にある。

10km以上の幅に渡って無数の滝が続いているさまは大迫力! 運が良ければ滝にかかる美しい虹も見ることができる。

 

コーンパペンの滝について『世界で最も幅の広い滝としてギネス世界記録に認定されている』との情報がネット上にあるが、Guinness World Recordsのサイトでは記録は確認できない。

World Waterfall DatabaseというサイトでKhone Falls(Ban Hang Khone)について『the widest waterfall on the planet(地球で最も滝幅が広い)』との記述はあるが、ギネスの認定はされていないのではないかだろうか。

 

コーン島の周辺には、フランス統治時代の旧鉄道橋から1.5kmほど下がったところにあるソンパミットの滝(Tat Somphamit)や、コーンパソイの滝(Khon Pa Soi Falls)もある。

旧鉄道橋近くにはフランス統治時代の蒸気機関車の残骸もある。

コーン(グ)島(Don Khong)

コーン(グ)島はシーパンドンで一番大きな島。あまりやることはなくデット島、コーン島に比べると旅行者の数も少なめ。

だがそれがいい。のんびりとした雰囲気でハンモックに揺られるだけの一日も楽しい。飽きたら散歩。

島の中では東海岸のムアン・コーンと西海岸のムアン・サエンがメインの村。他に島の外周に沿って小さい村がある。

シーパンドンで泳ぐ。走る。人とふれあう。イルカを見る

シーパンドンにはビーチもあり、メコン川を泳ぎまくることもできる。ただし、流れの速い所では思っている以上に前に進まない。

実際私も『あの小さい島までなら余裕だろう』と思って泳ぎ始めたら、想像以上に進まず力尽きそうになったりした。危機一髪。十分注意しないと危険。

自転車を借りて島を走り回るのもいいアイディアだ。ゆっくり島を一周してみたりするのも楽しい(雨季は道がドロドロで進めなくなる場合あり)。

 

徒歩や自転車で島を散策しているとサバイディー(こんにちは)と声を掛けられほっこりすることも多い。

砂浜にネットを張ってビーチバレーをしているたくさんの子ども達
ビーチバレーを楽しむ子どもたち

地元の人たちに混じってビーチバレーをしたりするのも良い思い出になるだろう。

小さな女の子が木の棒で牛を追い回していたこともあった。牛も怒るんじゃないかと思ったが牧歌的な風景ではあった。

川イルカの写真
イルカ! 遭遇するには運が必要

島ではイルカウォッチングのツアーに参加することもできる。

運が良ければイルカ(イラワジイルカ。カワゴンドウとも)に会えるかも?

パクセからシーパンドンへの行き方

・パクセの南バスステーションでナーカサン行きのソンテウ(乗り合いのピックアップトラック。ドイサンとも)に乗る。3~4時間でナーカサン到着。

このナーカサンがシーパンドンへの玄関口。船着き場から渡し舟(ボート)でコーン島・デット島などのシーパンドンの島々へ渡ることができる。

本数は少ないが旅行者向けのバスやミニバンもパクセから出ている。

島と島の間はボートで移動。一日一本は出ている。

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首都ビエンチャン(Vientiane)

ビエンチャンはとっても小さいラオスの首都。ラオスには珍しいショッピング・モール(タラート・サオ、ビエンチャンセンター)もある。

ビエンチャンはタイに近く、郊外にはタイとラオスをつなぐ友好橋がある。

タート・ルアン(That Luang)

夜。大きい仏塔が黄金色に光っている
ラオスのシンボル、タート・ルアン

ビエンチャンのタート・ルアンはラオスのシンボル。代表的な仏塔。黄金仏塔。

11月の満月の日には大勢の僧侶が集まるタート・ルアン祭りが行われる(ラオス体験ページタート・ルアン祭りピーマイ・ラーオ等ラオスの祭りについて書いています)。

ブッダパーク(Buddha Park)

様々なポーズの仏像が5~6体
仏陀パークの仏像たち

正式にはワット・シェンクアン(Wat Xieng Khuan)だがブッダパークで通じる。

ブッダパークという呼び名だが仏教だけでなくヒンドゥー教の神様もまつられており混沌としている。

無造作に置かれている像たちはユニークと言うか不気味というか……

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謎の石壺地帯・ジャール平原(Plain of Jars)

平原に大きい壺がたくさん
ミステリアスなジャール平原

ラオス北東部シェンクワン県のポーンサワンからはジャール平原を訪れることができる。

シェンクワン平原を中心に約400か所で大量の壺(jar)が埋められていることから、ジャール平原(Plain of Jars)と呼ばれている。

食料貯蔵のためなど諸説あるが、何のためにこんなことが為されたのか、その理由は今でもはっきりとは解明されていない。

余談だが、元陸軍軍人で当時は参議院議員だった辻政信という日本人が、1961年にジャール平原へと向かった後に失踪している。

 

以上、ラオスの観光地や世界遺産の紹介でした!

カンボジアのアンコールワットやミャンマーのバガンのような『とにかくこう……メチャクチャ凄いんだよ!』みたいなモノはラオスには無いかもしれない。

でもここに挙げた数々の見どころも、意外に悪くないと思う。

そして何よりラオスは『人』がいい。たとえメチャクチャ凄いものが無くとも、心に残る素晴らしい旅行がきっとできることだろう。

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