2018年10月31日公開/2019年1月30日情報更新

アメリカのビザ免除プログラム改定(改悪)されてた!そしてイランの電子ビザ開始!

自由の女神像の白黒写真

この記事では、

  • ●2016年の改悪で、イラク、イラン、スーダン、シリア、リビア、ソマリア、イエメンへの渡航歴があると、アメリカのビザ免除プログラムが使えなくなった
  • ●2018年10月23日からイランのシングルビザが電子ビザで取れるようになった!これを利用すればアメリカのビザ免除プログラムが問題なく使えそう

といったことを自分の体験をまじえて書いています。

アメリカのビザ免除プログラム改悪……

トランプ大統領が就任してだいぶ時間も経ったが、いまだに一挙一動が話題になっている。

その中でもイラン、リビア、ソマリア、シリア、イエメンの5か国の人達と、北朝鮮とベネズエラの一部官僚に対する入国禁止が気になった。

これに関連するニュースを読んでいろいろ調べていたら、2016年にアメリカのビザ免除プログラムが改定(改悪)されていたことに気づいた。知らなかったそんなの……。

 

一般的な日本人ならビザ免除プログラムを利用しESTA(電子渡航認証システム)で認証。

そうすればアメリカ合衆国に入国できる(90日まで。陸路の入国なら出入国カード(I-94Wフォーム)の提出になる。ESTAは必要無い)。

ビザをパソコンで申請しようとする女性

つまり普通の旅行者ならビザを取得する必要はなく、ビザ免除プログラムを利用してアメリカ旅行ができるのだ。

このビザ免除プログラムが2016年1月21日に改定されていた。制限が追加されたので、一般の旅行者にとっては改悪だといえる。

在日米国大使館・領事館の公式サイトから改定(改悪)部分を抜き出してみよう。

2011年3月1日以降にイラク、イラン、スーダン、シリア、リビア、ソマリアまたはイエメンに渡航また滞在したことがある方は、ビザ免除プログラムを利用して渡米することはできません。また、ビザ免除プログラム参加国の国籍と、イラン、イラク、スーダンまたはシリアのいずれかの国籍を有する二重国籍者も、ビザ免除プログラムを利用して渡米することはできなくなりました。

見た瞬間「行ってる! 私、イランには渡航してるよ!」と叫びそうになった。

イランを入れるのは止めてほしかったなあ……。アメリカとイランは仲悪いから仕方ないかもしれないが……。

海外旅行が好きな人なら、イランに行ったことある方は意外に多いのではないだろうか?

見るところたくさんあって人も良くて、いいところなんだ。めっちゃ好き。また行きたい。行く。

私自身はこの制限に引っかかるのか調べてみた

さて、2011年3月1日以降にイランを含めた7カ国への渡航歴があると、ビザ免除プログラムは利用することができないらしい。

自分の場合はどうだろうか?

まず自分がいつイランへ行ったのかを調べてみた。最初にパスポートを調べたが、ビザやスタンプが押された欄の数字がペルシア数字で読めん。いつ行ったのかさっぱり分からない。

仕方ないので日記を引っ張りだして調べた。……どうやら私がイランに居たのは2010年9月14日~10月2日の間のようだ。

制限に引っ掛かるのは2011年3月1日以降にイランを訪れた場合なので、私の場合はセーフ!

危ないところだった。あと半年旅行するのが遅かったら、改定された制限に引っ掛かっていたところだ。

2012年にアメリカを訪れた時のイミグレーションの対応

ロサンゼルスの空港(LAX)の夜景

2012年にアメリカへ行った時、ロサンゼルスの空港で入国時に引っ掛かったことを思い出した。

イミグレーションの係官にやたらとたくさん質問されて、その後別室行き。他の人たちはそのまま通過できていたのに……。

別室でさらに長らく待たされた後、やたらめったら沢山の質問をされたのを覚えている。

中央アジア諸国のビザやスタンプがパスポートに押されていたことが怪しまれていたっぽい。

イランのビザとスタンプも怪しまれていたのだろう。イスラム教関連の国にはどんどん厳しくなっていたんだなあ。

このビザ免除プログラムの制限って、どれくらい厳しいのだろう?

この改悪されたビザ免除プログラムのに関して疑問なのだが、これは一体どの程度のレベルまで調べられているのだろう?

普通の旅行者ならパスポートを新しいものに更新し、イミグレーションで何か聞かれても「え? そんな国行ったことありませんよ」とトボけていれば問題ないのでは?

新しいパスポートの取得が面倒でお金も掛かってしまうが……

そりゃアメリカが調べようと思えば、旅行者一人一人がどこの国に渡航しているのか完璧に把握することもできるだろう。

でも普通の旅行者の入国審査にそこまでパワーを費やせるとは思えない。

日本人の渡航歴が全てデータで残っていてアメリカに筒抜けってことはないだろうし、イミグレで見せるパスポートの現物に問題がなければ入国できると思うのだが、どうだろう?

 

それにしても、アメリカへの入国がどんどん面倒くさくなってしまうな。勘弁してほしい。

世界がもっともっと平和であればこんなことも無いのだろうけど。悲しい。

イランの電子ビザ発給開始!シングルビザのみ

イランのスタンプの絵

2018年10月23日よりイランのシングルビザ(入国1度きりのビザ)が電子ビザの形式で取れるようになった! これは嬉しい!!

在京イラン・イスラム共和国大使館の公式サイトを読むと、下記のように書かれている。

電子ビザは大使館にて、旅券とは別に、A4サイズの紙に印刷され、申請者に渡されます(郵送も可能です)。電子ビザを取得した人は、紛失しないよう気をつけ、イラン出入国港において、電子ビザを旅券と一緒に、入国審査官に提出する必要があります。

アメリカのビザ免除プログラムの件があるからだろう。パスポートに直接スタンプやシールを付けるのではなく、電子ビザはA4サイズの別紙に印刷してくれる!

これでパスポート本体には痕跡が残らない。イラン行った後アメリカ行ってもおそらく問題は起きないはず。めちゃくちゃ有難い!!!

イランはホント良かったんですよ。行けるうちにまた行っておきたい国!


「アメリカのビザ免除プログラム改定(改悪)されてた!そしてイランの電子ビザ開始!」への2件のフィードバック

  1. はじめまして。
    今度イランに旅行に行く予定の者です。

    電子ビザ取得をしてパスポートにも判を押さずにイランに行ったのち、アメリカに行くことになった場合について伺いたいことがあります。

    この場合だとESTAでアメリカに行けるということでしょうか?それとも、イランに行ったことは事実なので、ビザを取った方がよいのでしょうか?

    返信
    • りょーさん、こちらこそはじめまして。nojimaxと申します。
      イラン旅行良いですね! イラン良い所なのでうらやましいです!

      お尋ねの件について「絶対にこうだ!」とは言い切れないのですが、
      イラン入国には電子ビザを取得しパスポートにイランのスタンプが無い状態ならば、
      おそらくESTAでアメリカに行くことは可能でしょう。

      なぜならパスポートのICチップに記録されている情報は公式には『IC旅券の国際標準において必須と規定されている顔画像・国籍・氏名・生年月日・旅券番号など旅券面の記載事項』となっているからです。

      なのでイランのスタンプが無い場合、アメリカのイミグレーションの係官はりょーさんがイランに行っていた事実を知るすべが無いのです(密かにICに色々記録されている可能性もありますが)

      りょーさんが日本政府の偉い人だったりするなら、徹底的に調べられてイランへの渡航歴がバレるかもしれません。
      ただ普通の旅行者ならそこまで調べられることも無いでしょうから、アメリカへの入国はESTAで行けるかと思います。

      とはいえ万が一があるとも限らないので、絶対にアメリカに行かなければならない超重要な用事があるのなら事前にビザを取っていくのが無難だと思いますよ。

      私も政府関係者とかではないので100%絶対行ける!とは言えないので……
      頼りない答えですみません。

      返信

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